ダイニングチェアー「つつみ」の製作ー後編 [ダイニングチェアー「つつみ」の製作工程]
十字の貫が組み終わったら、足を組み立ててゆきます。
ここで使うクランプはちょっと変わっていて、「トリオクランプ」というものなんですけど、白いゴムが貼ってある部分が偏心カムのような構造をしていて、ねじが切ってある方からの圧力がかかるほど、側面をしめつけるというすぐれものです。
横貫と横足には今は何の組み手もなく、接着剤だけでとりあえずくっつけます。これを職人は「イモ」って言うんです。「あ~?ただのイモでくっつけるのか~?」みたいな。(笑)
前足も同様に「イモ」で付けます。
さて、次は二本並んだ後ろ足。
ここは8ミリのダボ3本ですね。ここの接着はやっかいでして、この2本が0.1ミリでも上下にずれるとアームの受け口の2箇所のどちらかの付きが悪くなってしまいます。
そこで仮のアームを置いて、
上下方向に軽く締めながら、
2本の足を締めるということをしなくてはいけないのです。
これで、アーム以外の構造は組み立て終わりましたよ!
さあ、今度は横足と前足に外からダボ穴を空けてゆきます。
ダボの位置に墨をして、(鉛筆を使っても墨をするって職人は言います。)
組み立ててある物を機械に乗せるのは気持ちのいいものではないのですけど、こうして、ボーリングマシンで外から穴を空けるんです。
こんな状況です。
そして、空いた穴の出口のあたりを上下方向に小刀で楕円に削ります。
その結果はこんな。
ここに、ダボを入れて、くさびで広げると、その断面は、
ね!?出口のところでラッパ状に広がっているでしょう?接着強度だけでなく、物理的にも抜けにくい形にしているわけです。
ところで、十字の貫に使ったダボは外からは見えないものなので、樹種は問いませんから、既製品でいいのですが、ここで使うダボはモロに見えてしまいます。既製品のダボの樹種は2種類程度しかありませんし、美観など考えては作られていません。ですから、ここで使うダボは自分で作らなくてはいけないのです。
今回はウォールナットとチェリーで、濃い色の木ですからダボはなるべく白い木にしたいということで、アメリカ産のホワイトアッシュを選びました。この木はバットに使われるくらい丈夫な木で日本で言うとアオダモの仲間です。
まず、11.5ミリの角材をソケットレンチにむりやり突っ込み、
登場したのは「丸棒君」!
奥側には15ミリの穴が、手前側には10.2ミリほどの穴が空いていて、途中に彫刻刀がセットしてあり、角捧を回転させながら突っ込むと10ミリの丸棒に変身!という優れもの。 イェーイ!
キュルキュルキュルっと、これがうまくいくと楽しい楽しい!(笑)
これは動画で載せたいね~!
これも当然「木殺し」をし、70ミリほどにカットしたら、くさびを入れる溝を切ります。
使っている鋸の厚みは0.8ミリという薄さ。
この写真は前回のニセアカシアのダボですけどね。
これで、ダボの段取りはOK。
さあ!ダボを入れてゆきますよ~!
ミクロの隅々まで接着剤が行き渡るように、たっぷりと入れます。
ブチュブチユっと入れるんですけど、このくさびの向きが要注意。
こんな風にあっちこっちに向いちゃうとカッコワリーになっちゃうので、ここで登場するのは、「くさび平行君」(笑)
木っ端に銅の板を嵌めてあるんですけど、これを
くさびの溝に嵌めて、平行を維持しながらクランプでダボを締めてゆきます。
締め終わると余分な接着剤は穴とダボのわずかな隙間から噴出してきます。こうなれば、ダボの側面や木のミクロの穴まで接着剤が行き渡った証拠というわけね。
で、お次は「くさびガイドさん」
「オーライ、オーライ」 ってかい!?
10ミリのダボと10ミリのくさびがピッタリと並ぶようにガイドさんが助けてくれるのね~。
ウォールナットのくさびを打ち込んで、
ガイドさんをはずしてきれいに洗った姿は、お見事!
すべてにダボが入りましたよ!この余分を手鋸で切り落とし、仕上げると、
いい仕事してます!これがブラックチェリーにダボはホワイトアッシュ、くさびがウォールナットの組み合わせ。チェリーはずっと色が濃くなるので、一年もすると色のコントラストはもっと出るはずです。
ダボの年輪の向きとくさびの向きがちゃんと平行でしょう!?これも一本一本確認しながら溝を突いているんですよ!
そして、今日最後の一枚。唸って下さい!
もう少し!!!
この椅子における最大の
めんどくさい!
アームの加工に入ります!
解りやすいように色違いで並べてみましたが、このアームは4っつのパーツがフィンガージョイントでつながっています。
まず、木取りですが、ベニアの型で墨をして、
木取ってゆくのですけど、この時気をつけるのは、縦一列に順番に番号をふってゆくことなんです。
この一列がひとセット分。もちろんそれは木目をジョイントで対象にするためなんですけど、これを部分モデルで説明すると、
これがジョイント部だとしましょうね。このA-A,B-B,C-Cを組み合わせると、
こういうふうに木目はきれいに対象形になりますが、
C-A,A-B,B-Cと組み合わせると木目はぜんぜん合わないでしょう!?だから木取りの時に付ける番号はとっても重要なんです!
さて、バンドソー(帯鋸)で切って、
縦軸で削って、
時には、クランプの押さえがあまくて、吹っ飛ばされて「ギャー」とか?
あらら、、、
試験材を削っては、厚みをチェックして、
OKとなれば、ホンチャンの材を削ってゆきます。で、次は、このカーブに対する正確な角度をまた試験材で切って、
フィンガーを削り出します。
このフィンガーを削る刃物は、
こんな刃物で、これひとセット10万は軽く超えていたと思います、、、。
ゲェ~。減価償却なんて出来てないよね!?
うん。
仮締めしては型の角度を微調整してまた削ってを繰り返して、やっとベストの角度が決まります。型も木材で出来ていますし、消耗部分もありで、約0.2度ほどの誤差を修正しました。
すべてのフィンガーを削り出すと
うん、なかなかいいですよ!別なジョイント部は?
「ありゃー?」チョークのところがひっくり返しです!
まぁ、こういうことがあるんで必ず余計に作るのですけどね、このセットは面を削る時の試験材となります。
さあ!接着してゆきますよ~。
ダボの時と同様にたっぷりと付けて、ミクロの隅々まで入り込むように、
ムチュ!っと付けたら、余分はふき取って、
型に入れてクランプで力一杯締めます!
さらに余分な接着剤が吹き出てくるので、それも洗って、終了。
次の日、試験用の2本組を
うりぁうりゃ!?どうだ!?
軽く踏むくらいでは折れません。
いいんじゃな~い!?
もうちょい続く~!
「ウォールナットとブラックチェリーのダイニングチェアー「つつみ」の製作ーその6」
アームのサンプルが2本あります。それぞれの木口に注目して下さいね。
左はアームの外側に向かって木目が下がっていて、右は逆に傾いているでしょう?そうすると、左のパーツの正面には、こういう木目で、
右のパーツの正面は、
こうなる。こっちの方が面白味はずっとあるわけです。
もちろんこれだけが正解ではありません。年輪の強弱が激しい木をこういう使い方をすれば、木目が視覚的に勝ってしまい、形の美しさが見えてこないケースもありますからね。
今回は、ブラックチェリーとウォールナットで、木目はおとなしい材なので、こういう木目の出し方の方が面白いというケースです。
フィンガーで繋いだアームは、
傾いた楕円の半分の刃物で表と裏の2回に分けて、楕円の断面を削り出します。
ひっくり返しでアームの外の下側が見えた状態です。
ぐるりんと削り終わったら、今度は内側。
形になって来ました!
例によって、パーツに命が宿る瞬間を!
これが、こうなる。
「うひゃー!」でしょう!?
ブラックチェリーの方は、
これが、
こうなる。まだ削りたてで木目はぼやけてますけどね。ちゃんとペーパーを当てて仕上がるとそりゃきれいになりますよ!
ところでね、ここで白状すると、このチェリーのアーム、実は丸一日かけてやり直したんです、、、。
組み立ての時、A組とB組の一部を入れ替えて組んでしまい、その結果
ほら、よく見ると、木目がぜんぜん対称じゃない!
気付いた時は、えらい凹みました。その日の晩は「しょぼーん、、、、」で、、、、。
でも気を取り直して、やり直したのさ!
この4本は後日アウトレットで6万円ってことになるかなぁ?あ~あ。
さぁ、微妙な誤差を小鉋で修正し、
逆目のボソボソはお手製のスクレーパーで削り、
粉のような削り粉でしょう!?削った結果は、
ほら、もうガサガサしてないでしょう?こうしておけば、ペーパーがけが楽になるんです。
荒いペーパーはサンダーで能率優先。その後は手でシコシコ、スリスリ、、、。
仕上がりはこんな感じ。ヌルっとして、木目もはっきり見えて来ます。
次は、足を組む8ミリのダボ穴を空けてゆきます。
とうとう、アームも組み立てに入れますよ!
まず、足の方に接着剤を入れて、
ダボを入れ、
アームを乗せたら、
アームを組む時に使った型を乗せて、
上下に締めて、最後に
アイロンで変形させたアームの受け口が水分で戻らないように、横方向にも締めて、組み立ては完了です。
やったー!!!
ここまで来たぞー!!!
もう安心。事故は起こりようもなし!(笑)
サンドペーパーでの最終仕上げに入りました。組み立ての時は接着剤を洗い落とすのにジャブジャブと水で洗うので、あらゆる場所で木が毛羽立っていたり、接着剤が飛び散っていたりするので、大事な工程なのです。
後ろに見えるチェリーの椅子の高さがウォールナットと比べると低いでしょう?これを注文下さった、Iさんは、小柄な方で、身長148センチ。座面高を36センチと指定されたのです。
これに関しては、ちょっと悩んだのですが、僕は身長164センチで座面は40~42センチがベストと思っています。そうすると148センチの方とは16センチの差があります。体と足のバランスが半々とすれば、148センチの方のベストの座面高は32~34センチという計算になります。だから36センチでもまだ高いのです。そこで、ご本人にも確認して今回は34センチにしました。
椅子の座面の高さって、西洋の椅子の寸法をそのまま真似たために日本人の寸法にそもそもほんとは合っていないのです。既製品の座面って今でも42から44センチあるのですけど、160センチ以下の人には高すぎるのですよ。高すぎると膝の裏が圧迫されて、長時間座っていられないから、自然と座面の前の方に座って、圧迫を避けたりするんですよね。あまり知られていないし、日本人の平均身長が高くなりつつあるから、うやむやになってるけど、ほんとはそういうことなのです。
さて、仕上げが終わったら、椅子張り屋さんに座面を外注するために座面の段取りです。
小さい穴はボルトが入る穴で、大きな穴は空気穴です。今回は皮なので、クッション内部の空気が抵抗なく抜けるように空気穴が必要なんです。そうじゃないと、風船に座ったような感じになってしまうのですね。布の場合は必要ないですよ。
これで、加工はすべて終わりました。
今回の椅子のために使った型を全部並べてみると、
20点ありました。「くさび平行君」とか「くさびガイドさん」のような細かい物も入れると30点にはなるでしょうか?「つつみ」のパーツは種類で言うと5種ですから、一種のパーツにつき、平均で6点の型がある計算ですね!?
ひょー!そうなんだ!?自分でびっくり!
それと、削ったり、面を取ったり、するための試験用のパーツや予備も含めて、多めに取ってます。
これが全部、余ったパーツ。なので、うまくするとアウトレットが一台作れちゃったりするんです。今回は4台でしたが、前から予備部品で余計にできたら一台欲しいという方がいらしたので、ウォールナットは3台で計5台作ったんです。
さて、いよいよ塗って行きますか!?一気にしゃべり始めますよ ♪
ブラックチェリーの塗る前と
塗った瞬間♪
おー木目がー!
横足には髄線がバリバリのもあったり!
ふぁ~!
いくぜ!ウォールナット!
あややや~!?
下塗りの一回目は完了です。 (床のゴミが付かないように足先に木ねじをうってあります。)
君たち~!饒舌になったのはいいけど、
英語でしゃべり
まくられても
わかりませ~ん!
Iさん発注のブラックチェリーの「つつみ」の完成です!
今回は足を6センチ切っているので、上下のバランスがいつもと違って不思議な感じです。(後から出てくるウォールナットと比べて見て下さいね。)
一度は木目合わせに失敗してやり直したアームの木目。ビッタリ合っているでしょう?そして左右の足の木目も対称。
アームの中央のフィンガージョイントの部分に注目して下さい。濃淡の差は小さいのですが、この状態から左に45度くらいの方向から見ると、
ほら!濃淡がくっきり出たでしょう?木の細胞は短く切ったストローの束のようなものと想像すると、このアームの部品は左右でそのストローの向きが違うわけです。今、光は左上から照らしていますが、右の部品はストローの背がこちらに向かって光を反射し、左の部品は右に向かって反射している。だから左の部品は暗く見えるわけなんですよ。木のものを見る楽しみはこんなところにもあるんです。
これが理解できれば、今、皆さんが使っている木のものの見方も変わるはずですよ~。
アームだけではなく、程度の差はあれ、すべてのパーツに対して、木目には気を使っています。横足のとある場所にはこんな面白い木目も出て来ました。こういう木目は平面上では見ることはできません。3次曲面だからこそなのです。体にフィットして優しい形はおのずと3次曲面になって行く、削り出すことは大変ですけど、それゆえにこういう木目も出て来る。そういう細部の集積が魂のこもったモノになる大きな理由のひとつと言えるでしょう。
もうひとつは技術。二本の足が貫を挟み込むこの構造。この椅子の難度を極める部分のひとつです。しかも貫の木口もちゃんとRが取られているでしょう?この部分の加工だけでも手間がかかるけど、取ると取らないではずいぶん印象は違います。
ブラックチェリーにホワイトアッシュのダボ、そしてくさびはウォールナット。さりげないけどここだけで3種の材が存在します。でもでしゃばらない、ちょっとしたアクセント。
さて、Aさんのお母さんからの発注のウォールナットの「つつみ」は。
しぶ~!
冒頭のチェリーと上下のバランスがずいぶん違いますね?
アームの中央で奥と手前の濃淡がくっきり分かれているのはストローの反射の理屈ですよ。
ほらここでもアームの色が違って見えている部分があるでしょう?
しかし、渋い!!!
パーツとパーツの間に生まれる空間のバランスの美しさもこの椅子の見所のひとつ。
もちろんこちらも、左右対称の木目!
アームの外側にはこんな不思議な木目も観察できます。
おっと、「つつみ」の座面の工程を忘れるところでした!
一層目、
二層目、
三層目、
柔らかめのウレタン5ミリを四層で底付き感を和らげるのと真ん中をふっくらと盛り上げるためですね。そしてその上に15ミリのチップを、
そして仕上げの10ミリで
この上に皮を張っています。単純な丸い座面に見えますけど、全部で6層のウレタンを使っているんですねぇ。
さて、今回は写真を撮るのに今までで一番手間をかけたかもしれません。撮る場所の床に一坪分の仮設床まで敷いて撮ったのですよ。でもやった甲斐がありましたね。まぁまぁの写真が撮れました。その中で一番のショットを最後に!
ブラックチェリーのアームです。
塗装の照りといい、3次曲面の木目、フィンガーからの濃淡の差、いろんなことがこの一枚に凝縮してますよね。
がんばったかいがあったねー、、、。寂光さん好みの写真かも!?
長い連載でした。そのことだけでもこの「つつみ」がいかに大変な椅子かが解りますでしょう?でもまたこうして命をもったモノが巣立って行きます。もうすでにこれから先作るモノはすべて僕より長生きをする、そう思ったら責任ありますね、、、!?
お付き合いいただき
ありがとうございました!
次の連載もすでに決定しています。その前に単発の記事を挟むかな?
まぁいろいろありますわ。これからもお楽しみに~!
「ダイニングチェアー「つつみ」の製作ー完成(ブラックチェリーとウォールナットの特注椅子)」
アーム、美しいです!
背もたれのまーるいアームに
脚の、わずかに反ったような曲線のバランス
すばらしいですね
背もたれのアームに、広がりと
また、包みこまれるようなし優しさも感じています
by engrid (2010-11-27 17:36)
kuni様どうも!
ウォールナットが渋いですねー。
とても不思議な木目達に拍手!!!
そして、それに命を吹き込むkuni様にも拍手!!!
by ポメラニアン (2010-11-27 17:56)
きれいですね。
素敵です! きれいなアーム。
何だか、優しさが伝わってきますね。
kuniさん すごいです!
by hatumi30331 (2010-11-27 19:45)
こんばんは
美しいですねぇ
色合いも素敵ですし、木目が。。。すばらしいですね
写真で見るだけでも、気持ちの良い椅子ですね
by はくちゃん (2010-11-27 20:38)
木目の美しさは言うに及びませんが、
座面の膨らみが6層のウレタンによるものだと知って
またまた感激しています。
>またこうして命をもったモノが巣立って行きます。
もうすでにこれから先作るモノはすべて
僕より長生きをする
「凄い」という月並みな言葉ではい尽くせない感動に包まれてもいます。
有難うございます。
by 青い鳥 (2010-11-27 21:42)
ソファーも「つつみ」もとても落ち着いた色に仕上がりましたね
曲線がとてもセクシーなんですけど・・・
by nao (2010-11-27 22:28)
こんばんは
部材の違いでこんなに雰囲気が変わるとは・・・
曲線の美しさ、色合い・・・アートですなぁ
by Dandelion (2010-11-28 00:05)
こうなると芸術品ですね^^
木の素材が違うだけで こんなに出来上がりの
印象が変わるんですね!
イスって、家具に比べたら小さいけど、
作る工程やパーツが多くて大変なのですね、
kuniさん、完成おめでとうございます^^*
by めりー (2010-11-28 00:34)
命が宿りましたね。自分よりも長生きする作品、、、
そう考えると素敵な仕事ですね!
木目の目、ストローの束で考えると分かりやすいです。
布の目は、母が使うのでよく耳にしていました。
ブラックチェリーとウォールナット、張地が同じでも
随分雰囲気が違うものなんですね~。
足の長さによっても感じが変わるし。。。そこが
デザインとしての大切な要素なんでしょうね。
by みち (2010-11-28 01:35)
ウォールナットが激渋ですね:-)
こういうモノ作り記事は本当に読んでいて楽しいです。
by こけもも: (2010-11-28 01:50)
「つつみ」完成おめでとうございます
「鼓」のイメージを感じます
by silverag (2010-11-28 09:12)
こういうイスなら一生ものですね。
いやもっと何代もですね。
一般的にはこういうことを知らないので、とても奥が深い・・で、いいものは必然的にシンプルになる・・なんでしょうかね。
木の楽しみの一端に触れた思いです。
良い記事をありがとうございます。
by toyo (2010-11-28 10:58)
ウォールナット渋!!と思ったのですが、これってもしかしたら完成時が渋さのピークで、使い込むうちにどんどん若返ってくることを狙ったんじゃないですかkuniさん?
by opas10 (2010-11-28 12:08)
この前の記事から、ソファーや椅子の座面の内部まで見せて頂きありがとうございます。面白かったです!
底付き感でしたっけ?なるほど!でした。それぞれにみんな心づくしいっぱいですね。
by chako (2010-11-28 12:11)
>engridさん、アーム、美しくそして優しいでしょう?この滑らかなカーブの削りだしにいったいどれだけ手間がかかることか、、、(^_^;)
僕の作るものってどうしても曲線が多いのですね、ハートにも体にも優しい形ってそうならざるを得ない。でも手間がねぇ、、、。なんです。
>ポメラニアンさん、ウォールナットが渋いでしょう!?自分でも見惚れちゃってますよ!拍手!?おー、ありがとう~!
>hatumi30331さん、ありがとうございます!はい、すごいけど、ここまでやるのはおバカです!(笑)
>はくちゃんさん、「写真で見るだけでも、気持ちの良い椅子」あー、今回は写真撮るのに大変だったので、こう言っていただけると嬉しいですねぇ~!
>青い鳥さん、6層のウレタン。ここまでやってくれると思わなかったんですけどね。張り屋さん、ほんとにいい仕事してくれるんです。
せいぜいあと20年でしょうからね、、、。それ以上の耐用年数は間違いなくある、そう考えるとちょっと怖い!?なおさらしっかり仕事しておかなくちゃって、思うのですねぇ、、、。
>naoさん、うふふ、セクシーでしょう?あ、naoさんのホームページの写真もセクシーでしたよ。
>Dandelionさん、樹種が違うとほんとに違って見えますよね。そう、もはやアートでしょう?用途をはずしても鑑賞に耐えられるモノであってほしいなと思って作ってますんで~♪
>めりーさん、ありがとう~♪足モノと箱モノって比べると、箱モノの方が圧倒的に採算はいいのですよ!椅子はダメ!ぜんぜん合いません!(笑)作るほど貧乏します。(笑)
>みちさん、布の目ね?石にも目があるって言うしね。天然の砥石で「仕上げ砥石は板目」って言うし、青砥っていう石は「柾目使い」って言うんですよ。
座面の高さの話があったでしょう?日本人には40センチくらいがいのに既製品は42センチはある理由がね、ある家具デザイナーに言わせると「その方がスマートでかっこよく見せやすいから気付いてはいても改めづらかったっていう背景もある」なんて言ってましたねぇ。
>こけもも:さん、「ウォールナットが激渋」でしょう!?自分でしびれましたもん!(笑)
楽しんでいただけてますか!?嬉しいですよ~!
>silveragさん、はい、「鼓 」にも通じますよね!?
ありがとうございます。
>toyoさん、久しぶりのコメントありがとうございます!何を思って読んでいらっしゃるか、ちょっと不安だったのですよ。安心しました。
>opas10 さん、!?すごい深読み!ウォールナットは年月とともに色が淡くなるんです。そこはピッタシかんかん!なので、実は、 このシブさが維持できるように 密かに軽く着色してるんですよ!不自然じゃない程度にね。びっくりした~。ややこしいので書かなかったんですけどね。さすがです!
>chakoだす~!さん、(笑)思い出しちゃって、、、。そうですよ~、気配りのkuniですから~!
by kuni (2010-11-28 18:19)
ブラックチェリーがいいダス!
桜の色や木目 やはり日本人に一番あっている気がします
ウォルナットも超渋いですね
きちんと年を重ねてこんな椅子が似合うような生き方をしたい!
椅子のバランスはウォルナットの脚の長さ 抜群です!
部屋のどこにおいてあっても さりげなく目を惹き付けそうです
by sodep (2010-11-28 20:31)
足が6cm違うだけで、たしかに印象が違う椅子になりますね
たかが6cm、されど6cmですねぇ ^^
最後のショットは、とってもかっくいいです ♪
by かに吉 (2010-11-28 22:02)
う〜ん、これまた、美しい!
自分よりも長生きするものを作れる
というのも、また幸せですよね!
木目の使い方ひとつで、心地よさが
格段にアップしますね!
話はちょっと違いますが、私の実家は昔、
テーラーを営んでおりました。
(父がリタイヤしたので、廃業しましたが)
ストライプの生地は柄合わせが厄介と
父がよく言ってましたっけ。
by cjlewis (2010-11-28 22:43)
お疲れ様です。
つやつやの出来栄え。素晴らしいです。
ちょっと座ってみたい。。。
いいものはいいですね~。美しいもん。
なんでもそうですが、バランスがいいものが落ち着きますね。
by chalice (2010-11-29 02:10)
スゴイ。。。。
完成すると更にスゴイですね~
この見事な木目、座面のウレタンまで手の込んだ造り。
何と言っても全体が芸術ですね~
更には写真でも温かみがしっかりあるところが見事です。
私も座ってみたいです。
by レイリー (2010-11-29 12:59)
色んな拘りがあるんですね、それが作品に活きているんですよね。
木目を大切にされているのが よく分かります。
とても美しい椅子ですね(^-^)V
by aya (2010-11-29 19:45)
”出しゃばらないちょっとたアクセント”
遊び心というかさり気ないお洒落がとても
いいですね。
とても座り心地が良さそうです^^
by tromboneimai (2010-11-29 22:54)
>sodepさん、そうねぇ、日本人にサクラ。ウォールナットに比べると、その感じ方はやっぱり身近なものとして感じる気がしますねぇ、、、。
ほんとはチェリーじゃなくて日本のサクラで作りたいものですけど、なかなか材料が安定しないからなぁ、、、。
>かに吉さん、えへへ~。最後の写真よかったでしょう!?気合入れて、数を写せばやっぱりいいショットてあるんですね。めんどくさがらずある程度の数はやっぱり撮らなくちゃいけないもんなんですねぇ。
>cjlewisさん、ふとね、自分が死んだ後、子供がどこかで僕の作ったモノに出会った時、しゃんとした姿でいてほしいよなぁ、、、って思ったんですねぇ。う~ん、そう考えれば、幸せなことかもしれませんね。
はぁ、お父さんはテーラーでしたか!?それはcjの感性になんらかの影響を与えているんでしょうね。うん、なるほど「ストライプの生地は柄合わせが厄介」っていかにもですね。言われてみれば、昔、ソファの張り地に大きな柄ものを選んだ時、布のメーター数が数割増やして発注させられました。言ってましたよ。「柄物はマチの柄合わせが大変なんだ」って。
>chaliceさんはしっとり、つやつやがお好きですものね!?お肌の調子はいかがですか~!?「あほ」って?
>レイリーさん、うしし、すごいでしょう!?こうして本気で作るとね、自分の力を超えた存在になるんですよね。彼らはすでに僕を超えた存在なのです~。
あ~、座らせてあげたいなぁ、、、。
>ayaさん、(^-^)Vって、ありがとう~!木目は木が持っている最高の特質のひとつですからねぇ。それを生かしてやらないと罰が当たりますから。
>tromboneimaiさん、あら、コメントしていないのにいただいてしまって、すみません。最近ちょっと余裕がなくて、、、。
はい、これ見よがしじゃない、さりげないおしゃれが好きですね。
>
by kuni (2010-11-30 13:08)
両作品とも、凄い出来ですね・・・
良いとか素晴しいとか、そんな表現ではなく
凄い!ってのが私の感想です^^
解る人が、解る人だけの為に作った
生涯を共に出来る一点もの。。。
今回の椅子なんか
椅子に座るって表現じゃなく
「つつみ」と共に居るんだって
言いたくなっちゃいますね♪
by S_S (2010-11-30 19:41)
曲線も木目も綺麗ですね。
座ってみたい・・・
by dororo (2010-11-30 22:45)
いつもながら良いものを見せていただきました。
木は生き物なんですねー。椅子になった後も・・・
by HEIJI (2010-11-30 23:53)
わぁ~、何だかkuniさんの説明で木の見方が変わったような気がします^^
凄く座り心地のよい椅子なんだろうなぁ~~!!
ってお写真と今までの工程を拝見して、感じます。
この椅子に出逢えた方はきっとすごく幸せライフが
送れそうですね♪ すてきです♪
by baby_pink (2010-12-02 05:50)
>S_Sさん、「つつみと共に居る」って、いい表現ですね!S_Sさん、言葉の表現力がほんとありますね!その才能、かなりのものだと思いますよ。何かに生かせそうな、、、。少なくともブログに何か別なカテゴリーでも出来そうですよね。詩とか随筆とか、、、。
>dororoさん、久しぶりのコメント、ありがとう!忙しそうですね。うーん、座らせてあげたい、、、。
>HEIJIさん、「木は生き物」そうですね、これは自分でも忘れてはいけない発想ですね。だから生かしてやらなくちゃいけない!自分に言い聞かせなくちゃ。
>baby pinkさん、あ、そうですか!?これは嬉しい。ええ、僕は木のものに対する見方を変えたいのですよ!みんなが思ってるより、もっと深くて教えられる事がたくさんある素材なんだってね!まだまだ深いですよ~。伝えたいことが山のようにあります!お楽しみに!
by kuni (2010-12-02 09:32)
今晩は。なんとお美しい!アームの光沢と曲線の美しさは最高ですね。磨きに磨かれたご苦労がしのばれます。注文主は、さぞお喜びでしょうね。
by whitered (2010-12-05 00:47)
チェリーもウォールナットも大好きな材の一つです。
この曲線、言うことありませんね!
by プランツマーケット (2010-12-05 23:29)
>whiteredさん、実は5日になってやっとお客さんと連絡が取れまして、(旅行のお好きな方なので、、、)ブログを大感激しながら見たとやっと感想を聞けたのでした!
>プランツマーケット さん、どちらも人気のある材ですからねぇ。嫌いって言う人はめったにいないですね。
そうだ!プランツさんはM-chairって覚えていてくれたんですよね!思い出した!あの時は感激しましたよ~。
by kuni (2010-12-06 08:14)
いい仕事をしている貴重な写真、ありがとうございました。
見事な仕事で、大変勉強になりました。
by チァーリーマサ (2014-04-19 18:20)