シナランバのTV収納棚の製作ー完成 (オーダメイドの収納) [シナランバのTV収納棚と木のアート]
今年の春のこと、後輩が僕の1年の時の4年だったSさんという先輩を連れて来てくれました。個展をする時の作品を裏打ちするパネルを作って、それに張って欲しいというご要望でした。Sさんとは在学中はまったく接点はなく、存じ上げなかったのですが、その時の対応にいたく感激されたようで、後日、親友のOさんを(この方もまた先輩でありながら存じ上げなかったのですが)連れて来てくれました。
Oさんは、TV収納で悩んでいらっしゃったのですが、まだ先のことで、既製品もお考えのようでしたし、その時はおおよその予算だけをお伝えしたのでした。
11月になってそのOさんからお電話で「お願いしたい」とのこと。ほとんど忘れていたので、びっくりしながらその日のうちに伺ったのです。
これがOさんのリビング。
TVを買い換えるのを機に収納もちゃんとしたいということで、言われてみると、ここのリビングには収納がまったくなく、今置いてあるTV収納の左端から右の植物のあたりまで、天井までの収納がほしいということでした。
ただ、圧迫感があるのはいやなので、できるだけ背景の壁に馴染むように作ってほしいと。
写真は広角で写しているせいかあまり感じないのですが、実際ソファに座って想像すると確かにここに天井までの収納は威圧的かと、思える状況です。色々とご要望をお聞きして、週に一度のペースで3回の打ち合わせの後やっとすべてが決まりました。
仕様はシナのランバコアに半透明の白。予算は50万
色は右の二枚の中間の色に。このサンプルに至るまで、20枚は作ったかなぁ、、、。半透明の白ってムラになりやすくて、技術的にすごく難しいのですよ。
違います!?yanasannさん?
今回は「とにかく壁に馴染むように」ということで、僕としては職人に徹して、いい仕事をとにかくして色気(笑)は出さないと決めていました。
ところが、、、!
すべてが決まってほっとしたら、Oさんが、「国本さんて立体的な作品はつくらないのですか?」と。その説明を聞いていると、この収納にどうやらkuniらしさがほしいようで、、、。
あれ!?今回はkuniを出さないことに徹しようと思っていたら、、、?
で、参考までにJUNKOさんの本棚の棚板に付けたレリーフのお話をすると
「それいいですね!」と。
ありゃりゃ!?
「あのね、国本さんてステキなものを作っているのに、こんなただの収納を頼むのもなぁと思って、国本さんらしさがどこかにほしいなぁと思っていたんです。」と。
「国本さんが作ってくれたものを眺めながら生きてゆきたいのよ」
え!?
この瞬間、鼻の奥がツーンと!
あ、やば!
「その言葉、ブログにいただきです~」とか言って、ごまかしたけど、もう心はウルウルのkuniだったのです、、、。だってねぇ、リーマンショックまではかつかつだけどどうにかやっていけてました。ところが今、何もかもがメチャクチャ。世の中が「腕のいい職人なんていらん!」って言ってるみたいな状況でしょう?仕事を依頼してくださるだけでも有難いのに、こんな嬉しいことを言ってくださるなんて、、、!
あ~、また鼻がツーンとして来た、、、。
Oさんには、後日、白状したのでした。「あの時、涙が出そうだったのです、、、出会えたこと、幸せに思います。」って、、、。
あ、ステキなものってご存知ない方のために、紹介しましょうね。
これは、札幌にある北星学園の中学、高校のスミス寮のホールにあるレリーフです。「森のおくりもの」というタイトルで、中央の細部は、
こんな風になってます。白い材は何のことはないツーバイ材で、茶色の材がタモという、建築においては広葉樹の中で一番ポピュラーな材ですね。
もうひとつ、同じ学園の校舎には、
創立120周年の記念として、古い木造校舎の梁材を再利用したレリーフで、「環」というタイトルです。
内側の緑のリングを地球とするなら、外側は地球上のあらゆる物質、生き物。或いはすべての人の「輪」というイメージです。
え!?アーティストみたいって!?あら、知らんかったの~?そうなんですよ~だ!
(これらの作品の解説はカテゴリーの木のレリーフにありますので、よかったらご覧下さい。)
決定図です。
間口約2.7メートル、高さ約2.5メートル。上台の左端には梁が食い込んでくるのでここの納まりはちょっとやっかい、、、。
デザインとしては間口を約6等分にして、オープン棚の分割を1:2:3とリズムを作ったところが特徴でしょうか。
全体は7分割になってましてね。
解りやすいように色分けすると、こんな風に上台2個、3,4がオープン棚、下台が5,6,7の3個になってます。ここはマンションの3階なのでこういう風に小さめに分割しないとエレベーターに入らなくなってしまうのです。
こういう収納家具を作る時の盲点が搬入経路なんですね~。設計と製作が違う人間だと時々あるんですよ。どこからも入らなくて、持って帰って切断!?とか。(笑)
さて、3.4のオープン棚の空間は追加予算5万の範囲のおまかせで 「kuniらしいことをやって下さい」という、モノつくり魂に火がついちゃう!ご要望ですよ!
はい、レリーフいきます!
この日の帰り道、kuniの頭はフル回転!運転しながら「あ!!!それだ!!!」って。
本棚の時とはちょっと違うよ~。
びくっくりするぞ~!ウシシ、、、、、、、。
工房に着いたら頭がオーバーヒートしちゃって、へろへろでしたとさ!
さて、製作に入りました!まずオープン棚の地板は物を頻繁に出し入れして飾って楽しむでしょうから、一番、角が痛みやすいので、ここだけは無垢の3ミリの面材を付けます。
接着剤を塗って、
仮締めしたら、はみ出た分を洗い落として、
上からも、クランプで圧着。2枚の板にたった3ミリの無垢材を圧着するだけで、約一時間かかってます。無垢の面材をくっつける仕様ってほんと贅沢なのです。
小鉋でくるくるの削りくず~♪
パネルソーで切ってゆくのですが、本体だけでもパーツの数は35枚あって、いろんな場所に要注意事項がありますんで、
もんもんと考え、チェックしながら切ってゆきます。
箱の別に置き場所を変えたら、もうどこに何を置いたのやら、、、状態でして、、、。
寸法のカットが終わったら、一枚ずつ木目と反りを見て、勝手を決めて、背中のベニアの溝と棚ダボのアルミのレールの溝を突いてゆきます。
この時定盤の上に
こんな小さなゴミが落ちていて、それに気付かずに材を置いて溝を突いてしまうとひどい傷になってしまうので、こういうゴミはいちいち吹き飛ばしての作業なんですよ。
シナランバの表と裏って大抵は木目が違います。
この面はシナとしては木目がはっきりしているけど、この裏は
写真じゃわからないほどオトナシイ木目。上の木目で統一できればそれはそれで面白いけど、この木目が出ているのはごく一部。だから今回はこっちのオトナシイ木目を表の見えるところにします。
溝加工の終わった、35枚、このコバすべてに0.6ミリの厚突き(スライスした単板)を張り、配線、コンセントの穴、などまだまだ細かい作業は山のようにあります!
手前のコバに文字が書いてあるでしょう?
これだけ部品があるとこうして書いておかないと訳わかんなくなっちゃうんです!一枚一枚、木目と反りを見て、上下、前後を決めているんですよ。太鼓状に中間が膨らんだ箱同士はぴったり組めないけど、中間が凹んだ鼓状ならぴったりくっつく理屈です。
儲けたかったら、そんな手間は省略すればいいのですけどね。kuniはノミの心臓なもんで。お客さんに「ここ隙間が空いてるのはどうして?」なんて言われたら、心臓止まっちゃいますからね!(笑)
ひゃー
先は長いぞー!
「TV収納棚の製作ーその1 (シナランバコアだって美しい!)」
うにゅにゅにゅにゅ、、、、。
って、何が始まった!?って?
よし!
何なの~?
ウシシ、、、。元ネタはこれさ~!鳥かごの網~。
だから何なの!?
こういうことです!ピクチャーレールとフック。
オープン棚のところは、「小さい絵も飾れるようにしたい」というご要望がありましてね。でも既製品のレールはごっつくて、目立ってしょうがないだろうから、自作したのですよ。
最初はステンの細い棒と思ったのですけど、燃えないゴミの中に、秋に特注の鳥かごを作った時の柵を見つけたので、「あ!これだ!」と思いましてね。たぶんこれ、亜鉛が混ぜてあるからさびにくいし、曲げやすいしちょうどよかった!リサイクル~♪
さて、寸法の決め終わったランバに0.6ミリの厚単板(あつたんぱん)を貼ってゆきます。
コバと単板の裏にゴムのりを吹き付けて、指触乾燥まできたら、
ペタッと貼って、その後、木のへらで、
しこしこ、しこしこ、と圧着します。そして余分は、
なんのことはない、カッターでシュッ、シュッっと切ったり、
「単板落とし君」で一気に切ったりします。
これ、バラして見ると、
使い古しの目立てヤスリの再利用。よく見ると、刃が三箇所付いているでしょう?中央が一番高くて、深く入る、両側の二箇所はちょっと低くしてあって、単板の厚み程度にしか食い込まない深さになっているんです。切り落とす時に、一枚の刃で無理に切り分けようとすると、逆目のところで、ささくれてしまうのが2段階の刃の切り込みだと、ささくれにくいというわけね。
オープン棚にはオーディオや照明も使うかもしれないので、側板にはコンセントのプラグを通す穴を空けておきます。でも目立たないように、ちゃんとキャップを使います。
ね?きれいな納まりでしょう?
ぎゃー!
失敗、、、。この板は取り直し、、、、。
ここはTVの収納部。中央の木のブロックをTVとすると、紫のテープがチューナーへの経路。
実際に電源の配線具合は、こういうことに、
右下の大きな穴から巾木の空間に出て、そこからずーーーっと、壁のコンセントまで延びてゆくことになります。
電源のからむ家具って一気に面倒になるんですよね。気を使うところのひとつです。
はて、今日のところはここまで。
今日は組み立ての様子から、
長い部材が天板と地板で奥の左から側板、仕切り板、右の側板で、まず左の側板から、
のり(接着剤のことを職人はめんどくさいので「のり」って言います。)を塗って、ガリガリと木ねじでもみ上げます。
次は仕切り板。
で、次は右の側と来て、
背板のベニアを落とし込んだら、上の木口にまたのりを塗って、
よっと、天板を載せて、またガリガリ、ガリガリ、、、。
で今度は伏せて、
対角の寸法を測って、正確な90度が出たら、
ベニアの入角にUタッカーを打って、90度の状態を仮固定します。
Uタッカーってね、釘の強度を持ったホッチキスって感じですね。
で、この入角ののりを塗ってそこに補強の9ミリベニアを
今度はピンタッカーっていう一本針で固定してゆきます。
こうして箱の90度はしっかり出るわけです。それと、この箱を壁に固定する際にこの9ミリで補強した範囲でもみつければ、壁にしっかりと固定できるわけです。
さて、すべての箱が組みあがりましたので、箱同士を現場の状況と同じに仮組みしていきますよ~。
一番下の下駄はレーザーで水平を出してあります。その上に積み上げて、、、。
あれ!?上台を載せる隙間がない!?
あちゃー!!!
下駄を使わないで積まないと梁の下に納まらない寸法でしたとさ!?
あ~あ、1時間はロスしたね、、、。
いやー、でっかいなぁ、、、。まだいっぱい仕事があるなぁ、、、。
さて今度は扉の段取りです!
これは扉のフラッシュ(心材の表面にベニアをプレスした、中が中空の構造)の芯に使うLVLという材料でして、laminated veneer lumber の略ですね。ジェルトンというわりに素直な材の丸太をかつらむきにした単板を積層にしたもので、いろんな向きに動きたがる層が枚数が重なることで相殺されて、安定した性質になっているものです。
扉の心材って、プレスすれば見えなくなってしまうから、予算の厳しい仕事とか、儲けようとか思えばランバの切れ端を使うのですね、、、(けっこうそういう家具屋さんは多い)でもね、下の写真を見ると、
左がランバで右がLVLです。ランバは2,4メーターで4ミリは反っていて、LVLは同じ長さで1ミリ以下。LVLで作る方が絶対精度は高いのです。
ランバに使っている中芯のファルカタっていう材は軽いのにものすごく狂いやすい材なんです。それをタダですむからって使うと扉がねじれたり、反ったりするのですよ。だから僕はまず使わない。
心材を並べて、
Uタッカーで組んで、この空間には、
ベニアがへこまないように、例えば、こういうロールコアっていうものを入れたりするのですが、これの扱いがけっこう難しい面がありましてね。上のブロック状のものから正確な厚みに切り出すのが紙なのでなかなか精度が出しにくいのです。
で、今回初めての試みなんですけど、表面に貼るベニアの切り落としを心材の厚みの16.5ミリの巾に裂いて、格子状のコアにすることにしました。
これは真面目にエコ。
これを相欠きにして、
心材の空間にはめると、
これが芯か!?って感じですね?
これにのりを塗って、ベニアをかぶせて、プレスの繰り返しで、
今日はおしまい~。
さて、格子状のコアを入れた扉の精度は上々のようでした。ゆがみはまったく見えません。ホッとして丁番の穴を掘ってゆきます。
40Φ(ファイ=直径)の穴。
このスライド丁番には35Φと40Φの2種類があるのですが、40の方が当然丈夫なので、いつもこっちを使います。値段も当然高いのですが、長持ちする方がいいですからね、、、。
上台は使用頻度が低いので2個にしますが、
下台はよく使うでしょうから3個に。上が2個にしているのは、上の方がぶら下がりの荷重を受けるので、こっちの方が痛みやすいからです。40Φの丁番でしかも3個ですから、長持ちしますよ~。
だからお前は貧乏するのさ~。
引き出しにはCD,DVDが3列入ります。一列ずつ空間が空くようにスペーサーの捧も用意しました。こうすれば、ケースをつまみやすいですよね。これは置いてあるだけなので、取り外せます。
引き手は三日月型でOさんのご希望。実はOさん、持病をお持ちで握力が普通の人の半分しかないそうで、指が3本かけられるようにとのことでした。
レールはフルオープンの3段引きの高級品!2段引きのレールは引き出しの奥の方まで出てこないのですが、3段の場合は全部出て来るので使いやすいのです。その代わり、このレールのお値段は2段引きの3倍!
だからお前は、うるさい!ちゅうの!
引き出しの前板は桐の箱の内側から木ねじで引っ張って固定してあります。
そのねじが右2箇所に見えていますが、この木ねじの頭はちゃんと座刳をして沈めてあります。それから、左の今、座刳をしている穴は引き手を止めるビスの穴。
こうして頭を沈めてやらないとDVDのケースにキズが付いてしまいますからね~。
今回悩んだのがここの納まり。
Oさんはそのご病気のせいで、TVを見るときの頭の傾きにも制約があって少し見下げるくらいがいいのだそうです。だからTVを置く天板の高さは低めの設定なんです。そうするとチューナーとDVDの収納スペースがけっこうギリギリでしてね。加えて、チューナーのスペースは埃がはいらないようにガラスを使ってほしいということもあったのです。他のデザインと違和感のないガラス扉はやっぱり框状にしたいけど、チューナーの受光部は下から10ミリの位置。だから框はうんと細くなくちゃいけない、、、。
そんなこんなでここの納まりを考えるのはけっこう時間がかかりました。ちなみにこの框の太さは25ミリしかありませんのよ!ホソ!!!
なんやかんやで、扉、引き出しは全部付きましたよ!
これはいい家具になる予感がします!kuniの名作になりますよ~。なんでってね。シナのランバをそのまま仕上がりとするのはこういう気合の入った特注家具ではちょっとイレギュラーなんです。
シナランバをそのまま使うっていうのはどちらかと言うと、食品庫の棚とか下駄箱とか、裏方のようなケースの仕様なんですね。
でも僕はそうは思わない。シナはね、パステル調の色付けをするとグンとよくなるのです!でもなぜかそれをやる人って見たことないのですね、、、。
で、今回のお話はこれをする絶好の機会だったのです。「壁のオフホワイトに馴染むように」っていうのは、まさにシナの得意技なんだと僕は思っているのです。
塗装で大失敗でもしない限り、この完成は美しいですよ~!ただね、写真に撮るのはたぶん、すごく難しい、、、。
うう~。
おお!ここからはついに「kuniらしいこと」に突入だ!さてどんな記事の書き方にしましょうかね!?チラ見せでちょっと引っ張るかな!?(笑)
続きをお楽しみに~!
「TV収納棚の製作ーその4 (特注のTV収納棚)」
今日は狂ったように働きました。運送事件で予定が遅れていたことに今日気付いたのです。Oさんに納期を二日遅らせていただけないかメールをし、無理な場合にそなえて倍のスピードで働きました。(くたびれた~)
夜になってOKとのお返事が。ややや、一安心と、短めの記事にすることにします。
出してきたのは、トドマツの角材。車の修理でお世話になったところに転がっていたものです。除雪の時のスロープに使っていたものだけど、もう必要ないんだというので「もらっていいですか!?」と。(笑)
釘穴を避ければ、立派な木材~♪
また出して来たのは、左からラワン、タモの埋もれ木(土中に50年以上埋まっていたもので、イオウや鉄分などが入り込んで独特の色に変化したもの)と、右の2枚はノーザーンシルキーオーク(オーストラリア産)の人工着色突き板。
シルキーオークの斑(ふ)がすごいでしょう!?木材の中で一番髄線が大きいのではないでしょうか?
これを先ほどの角材の一面に貼って、
???何をしたいのかって!?まぁまぁ。
凸凹があんまりひどいので、鉋をかけて、
半球状のえぐりを掘って、、、。このえぐりの表面、ひどい削り肌でしょう!?材質がひどく柔らかいので繊維が折れてしまうのね。ほんとは木口じゃなくて側面に彫る予定だったのだけど、作っているうちにこの方がいいと計画変更したんです。
「いやーこれ仕上げるの大変!」
しょうがないので、ノミで繊維の折れたところまで削って、
仕上げには半球形にペーパーを貼ったもので、
クルクルクルっと!っていうか、ずいぶん時間かかっていたんですけどね。だって、一箇所仕上げるのに10センチ角のペーパー一枚使うのですもん!
気持は「早く早く!」って思っているのに、作業の性質は地味ーな、、、。
「間に合うのか!?」とかって時に、「何やってるんだおれ!?」って感じです。
ふ~。きれいだね~。
ペーパーがかかった状態だから粉っぽい色ですけど、クリアを塗ったらきれいですよ~。
???でしょう!?
はい、バラシマショウネ。
こういうことですのよ!
オープン棚は遊び心満点のスペースです。背板の上にピクチャーレールがまずあるでしょう?
そして側板に3列のダボ穴が空いているのは、下の段の奥行きの広い棚と上の狭い棚をお好みで配置できる工夫です。
で、下の棚板は!2枚構造になっていて、ここには薄い薄い引き出しが入るのです。もちろん口板はお得意の立体木目のレリーフでこれから加工します。
2枚構造で一枚の厚みは12ミリしかないのね。だから棚の上にたくさん物を乗せると重さでたわんでしまうので、この角材は支柱でもあるんです。でもはずしてディスプレイにも使えるブロックにもなる!今はベースのトドマツの面を正面に向けているけど、厚単板を貼った面を正面に向けると!
ほらね!木口のえぐりは木の実とかアクセサリーとか小さなものをかわいく演出するためのもの。
Oさん、退職後はのんびり生活を楽しみたいでしょうから、こうして演出を楽しむ「仕掛け」を作ってあげたかったのです!
狭い、広いの棚板とこのディススプレイブロックの組み合わせは無限にありますからね。飽きることなく、楽しめると思いますよ。
例えば、こんなことも、
あるいは、こんなことも!
あー、楽しい!(笑)
今日はこれにて、お し ま い 。
さて、それにしても製作に集中しないといけません。記事が書けるかどうか不明です。ご訪問もできないかもしれませんがどうか、ご勘弁のほど。
この5日ほど、狂ったように働きました。(もともと?)本当は、今日が納品、設置の日だったのですが、なんと昨日、車で移動中にエンジンが止まり、レッカー移動!
今日になってどうやらエンジンがダメみたい!?えらいショックです。運送事件が解決に向け、、、と思っていたら、今度は車?
「神様、オレ何悪い事したのさ~???」って、、、。kuniの人生、どこまでも苦労が尽きませんねぇ、、、。
という訳で、納品は年明けに変更していただきまして、工房での完成までを記事にしようと思います。
オープン棚の可動引き出しの口板に使う、レリーフを取るワンバイ材です。いわゆるツーバイ材の半分の厚みで18ミリ。巾は85ミリで長さ1.8メーターでご覧の通り195円。安いでしょう!?ホームセンターに行くたびにそのコーナーをちらちらと見てはい木目のものを見つけると、買って来ては貯めてあったものです。数年前に気が付いたことなんですけど、このワンバイ材はかなり細い丸太から取っているようなんです。細い丸太ということは、成長が遅かった丸太であることが多く、写真の木口を見ても年輪のピッチは1ミリ前後しかないでしょう?そういう個体で年輪がはっきりしていて、節と節の間が長いものは、僕が作りたいレリーフの材にうってつけなわけです。
ただ後ろに見えている様に、節の間隔はおおよそ30センチ前後。今回のレリーフ状口板は45センチほどはいるので、20枚の在庫から10パーツも取れればいいところ。
なのに初っ端から4回やり直して、やっと一番手前の物で納得しました。もうほとんど取り直す材料の予備はありませんよ、、、。
ほら年輪がくっきりしてるでしょう!?これが、化けますよ!
ね!?中央一箇所にヤニつぼが出て来ちゃったけど、固まっているのでよしとします。だってこれ以上の材料はもうないんですもの。
先丸の刃物で材料を前後にスライドさせて、ひとピッチずつずらして削ってます。ここにも小さな節があるけど、これも愛嬌ですね。
円筒の硬いスポンジにサンドペーパーを貼ったもので一箇所ずつ仕上げてゆきます。地味~でしょう?
そんなこんなで6パーツどうにか加工できました。
引き出しに口板を取り付けます。この引き出しの深さは、たった15ミリ!「何入れるの!?」って感じですけど、それを考えるのもお楽しみですね~。一応A4は入る設定です。
引き出しの後ろが角のように出っ張っているでしょう?これは中身を全部引き出しても、落ちない工夫。
ユニットに入った状態を見上げるとこんな風に口板の裏に指をかけられるようにしました。
さて、棚板の説明をちょっとしましょうか?
これは棚板の裏側。ダボのしゃくりがありますね?ここを拡大して見ると。
刃物で削った時の毛羽が出ていますでしょう?
これ僕はもちろん取るのですけど、取らない仕事って、世の中には多々存在するんです。というのは、この棚板、約40センチ角ほどですが、これに単価を付けるなら、大雑把に言うと500円ほどにしかなりません。毛羽とかバリとか取って、手間をかけちゃうと自分の首を絞めちゃうのです。
物の値段ってどんどん下がって、職人の手間賃も下がる一方。だからどんどんこなさないと食べていけません。かすかな罪悪感を感じながらもその手間を省いていかなくちゃいけない状況なんですね。人によってはそれが当たり前だと思っている。
例えばコバに厚単板を貼る。それひとつとっても、手間のかけ方ってあるんですよ。
これは手間を省いたやり方ですけど、コバにゴムのりを塗ったら、裏が粘着のシナのテープというのがありまして、これをペタっと貼ったら、
テープカッターでシュッと取って、おしまい!これで終わりです。この場合、毛羽は立ってイガイガしてるし、角も立っているわけです。でもそんなのおかまいなし。だって「安いから仕方ない」って。
で、僕はどうやっているかというと、
テープは使わず、厚単板とランバのコバの両面にゴムのりを塗って、ペタン。カッターで耳を落としたら、面鉋を使って、丸面を取り。
その後、さらにペーパーで滑らかにして行きますが、
この板、一枚のすべての角を数えると、表裏の4辺、と角4箇所で合計12箇所。このすべてにペーパーをかけます。(手間をかけない仕事ではすべてにかけないのですよ)その違い。
(安手の作りつけ家具の棚板の角を指でこすってみれば、もしやすると毛羽が刺さるか、切れるかもしれません。)
こうやって、角もかけておくと、貼った単板がめくれにくいわけです。
さらに平面もサンダーをかけ、
コバにもサンダーをかける。
こうしてその質感は少しずつ高まっていくわけです。
棚板33枚、仕上げるのに半日かかりました。まったくやらなくても気が付かない、評価されないかもしれないことに半日費やしてるんです。
だからいつまでも貧乏なのね~。食費は一食200円以内、病院もがまんして、奥歯が欠けても歯医者はいけない、、。
あ~、神様、ボーナス頂戴!
バカって言えばバカですよね。
この間ね、cjlewisさんの記事に好きな言葉を見つけちゃったんですねぇ。
「 あいの わざは ちいさく ても よろこび なさる かみさま 」
自分のしてることそのものだなぁ、、、って思っちゃった、、、。
でも車は、、、。神様???
さて、塗装の説明をちょっとだけしましょうか?
この写真の左はシナランバの素地(無塗装)で、右はクリアを塗ったものです。
そして次の写真が、今回の半透明のオフホワイト。
写真だとものすごく微妙なんですけど。この2枚の写真を比べると、シナという材はクリアで仕上げるとかわいそうだけどつまらない、、、。他のもっと高い木と勝負できないのです。
ところが、この半透明のパステル調の場合は違うのです。まず、素地に顔料で着色材を塗り、ウェスで拭き取ります。すると年輪の硬めのところの顔料はあまり沁みていないので拭き取れてしまうのですが、柔らかいところに刺さった顔料は拭き取れずに残る、この色の差が面白い表情を出すのです。ただこの拭き取りの作業でムラも出やすいのでさらにこの上に白をわずかに混ぜたクリアを吹き付けて、ムラをけしてゆくのです。そうすると、木目の微妙な濃淡の残るパステル調の上品な仕上がりにんるんです。これがシナでこそ出来る表情なのですね。
これが塗る前の素地の状態。これを一旦ばらばらにして、塗装しもう一度くみ上げて完成したのが次の写真です。
ね、ナチュラルメイクですごく上品になった感じがしませんか!?
巾木の上に乗せると梁につかえちゃうので置いてませんが、これが工房での完成です!
塗りの工程はまったく写真が撮れませんでした。三日半で50時間塗装にかかって、もう気が狂いそうでしたね、、、。毎度、予算をはるかに超える仕事をしてしまう、おバカです。
扉の部分の説明もしましょう。
丁番は3個ないし2個の内の一個にバネ付きで30度ほどまで閉めれば後は手を離しても閉まる丁番を使っています。閉まりきる時に、本体に当たる音がバン!といやなので、この出っ張りはダンパーなんです。この取り付け位置がなかなか微妙でしてね。何度も最適な位置を試して決めました。これ最後はスーっと閉まっていいのですよ!
ほらこうして押すとスーと引っ込む。
これは上台の扉の耐震ラッチというもので、地震の時だけ、扉にロックがかかる金物なんです。
さぁ、メインのオープン棚は、、、
一番手前の空間にはミニコンポが置かれます。なので、今回の引き出しの口板のレリーフを決める際に「音」のイメージで並びを考えました。ドーンと一音から始まって、奥に行くに従いクレッシェンドで盛り上がっていくような感じですね。
ドーーン。
オシロスコープのひと波みたいに、、、。
揺らめいて、
波打って、
激しく、
波立って、
また穏やかに終わって行くような、、、。
支柱であり、ディスプレイブロックでもある、その塗りあがりはやっぱりきれいでしょう!?
今回のTV収納棚は、Oさんの癒しを中心に考えてゆきました。いろんな癒しがあると思うけど、今回はなぜか「楽しいこと」が自然に浮かんで来たのです。だから今回の棚の作品名は、
「 楽 」
引き出しの裏にばっちり、マジックで書いちゃった!
例によってまた大幅赤字、60万の仕事をしてしまいました。あ~あ。でも
「あいの わざは ちいさく ても よろこび なさる かみさま」
だから、きっといつかこの苦労が大きく報われる日を信じましょうねぇ。
さて、年内の記事はこれにて終了かもしれません。今年もまた、激動の年でした。一匹で食べてゆくことの宿命ですね、、、。皆さんにコメントのお返しが出来なくて、失礼したこともしばしばだったと思います。ごめんなさい。でもこれが精一杯。
そして、みなさんの暖かさが、激動の支えでもありました。ご訪問いただいたすべての方に御礼申し上げます。ありがとうございました!また来年もよろしくお願いいたします!どうぞよいお年をお迎え下さいね。
みんな~!
Hug!!!
さて、1月8日の土曜日はやっと納品の日でした。このところ雪の日が続き、工房周辺の積雪は6~70センチほどでしょうか。この日は朝の6時から除雪機を出して除雪。
それから、道具を用意したり現場に必要な段取りをしたりして、8時半からトラックに積み込み、10時半に出発。ところが1キロも走らないところで応援に来てもらった友人の車がコケタ!!!?「ウォーターポンプがはずれました!」ですって!?
あちゃー!二度も車のトラブルなんて人生初!
予定を一時間遅れて、現地に1時に到着。3人で一時間かかって、3階に上げ、そこから一人の作業。これが全然終わらなくて、この日は夜の8時でとりあえず打ち切り、次の日も午後一時から作業をさせていただき、取り付けに合計10時間かかった計算です!?予想の倍はかかっちゃいました!
設置前と
設置後。
次の日、Oさんからメールをいただきました。
「 隅々まで、丁寧に丁寧に制作して頂き、まさに探しあててたテレビボードが現実に出来上がって感動で眺めては癒やされています。
まず全ての色は今の壁紙と全く同じで、塗装を何回も試して頂いた結果だと思います。おかげさまで、天井まであってもなんの圧迫感がありません。色は感覚なので、この色と伝えてもなかなか伝わらないものですが、アーティストの国本さんには微妙な色合いまで安心して、お任せできました。
また取っ手は柔らかい曲線で楽に引き出せ、尚且つ美しい幅と長さ、アイボリーの棚にゴールドですが、金が目立ち過ぎず、棚全体に上品なアクセントを感じます。
部屋は断然明るくなりました。収納は今までの2倍以上、しかも棚板をたくさんつくって頂いたので、色々なサイズが収納できて助かります。
特筆すべきは飾り棚です。国本さんのアートが私の心を優しくしてくれます。これから、飾りつけが楽しみです。小物や硝子、小さな絵など如何様にもかざり付けられるので季節やクリスマスなど模様替えが楽しみです。
棚には奥行きがちがったり、引き出しの前面は6つとも表情が異なり、優しい温かみのあるテクスチュアで、またこの引き出しの棚高さが動かせばまた視点の高さ、光の当たり方で雰囲気が変わります。夜は照明によってまた微妙に表情を変えていきます。また支柱にもなるブロックは積み木遊び的に組み合わせ方で色々な表情や風情を見せてくれます。
また、絵を掛けるにも金属のレールではないので、絵を掛けてなくても、目立たず、どこまでも木の温かみを感じます。
何ヶ月も家具を見て納得いかなかったものが、今欲しかった全ての希望が叶い、今、目の前にあるというのは、今回夫とも良かったねと感謝しています!
アーティストの国本さんにこの家具に情熱的に制作して頂き、また2日間丁寧に取り付けて頂き、その制作を目の前にして制作に妥協を許さないという国本さんのアーティスト魂を見せて頂きました。また、驚いたのは、詳しいことを伝えてなかったのに、まるで以心伝心のごとく、全てこうしたいなと考えていたのがブログを見ながら表れてくるのに、驚いていました!
私の親友も今制作待ちです。アーティストの国本さんの作品に魅せられ、また彼女自身も国本さんの素敵な色合いの家具も見てたからです。私は最初、国本さんのアートに魅せられて逆に家具なんて、とてもお願いできないと思ってしまいました!今は、さらにファンになりました!お人柄も作品そのものの温かい優しさ溢れ、それで自分の世界には妥協を許さない、素晴らしいです。大感謝です。また機会があったら…と考えています! 」
実はOさん、連載中にとてもつらい出来事があって、でもこの連載があって、楽しみ、癒されていたそうなのです。ブログってこんな役にたつこともあるんですね。
久しぶりに手強い仕事でしたけど、終わってその充実感もまた大きな仕事でもありました。kuniの傑作がまたひとつ生まれましたね。
さてOさんと共に生きてこの「楽」はどんな人生を歩むのか?いつかまた会いにゆきたいと思います。
感動の仕上がりですょ
車早く直るといいですね
by COLE (2010-12-29 00:25)
kuniさんのレリーフは何度見ても素敵ですねー。来年も楽しい記事を沢山読ませてください。では、良いお年を!
by こけもも: (2010-12-29 02:14)
>これ僕はもちろん取るのですけど、取らない仕事って、世の中には多々存在するんです。
その一手間二手間が物の明暗を分かつ境目に
なると思います。ダンパーにしても細かい配慮の
もと考えられているのは使用する人にとって
その物の良し悪しの決め手になりますよね。
しかし単価が恐ろしい。。寒気がする・・
by t-yahiro (2010-12-29 09:09)
車の修理代安く済むと良いですね。記事は改めてじっくり読みます。手間賃の評価が安いので腕の良い職人には世知辛い世情ですね。
by しょうたく (2010-12-29 13:43)
素敵な作品が出来ましたね〜♪
「楽」 いいです!
レリーフ素敵です!
木目についつい目が行く私・・・。
どうやらフェチみたいです。(笑)
今年は、ありがとうございました。
また来年もよろしくお願いしますね〜!
by hatumi30331 (2010-12-29 13:50)
お久しぶりです、kuniさん!
長い間コメントできていませんでしたが、
ひそかにブログは楽しく拝見させて頂いていました。
(kuniさんの苦労がにじみ出るブログを”楽しく”だなんていうのは甚だ失礼ですが・・・「^^;だけど、僕にとっては素晴らしい教科書です)
本当に今年もお疲れ様でした。
来年も木の魅力をガンガン引き出して上げて下さい。ずっと応援しています!!!
by takeshi (2010-12-29 14:02)
レリーフといい支柱といい、手間をかけていいものを作られてますね。見えないところも手を抜かず、ご苦労さまです。
車なんとかなるといいですね
by スミッチ (2010-12-29 14:10)
お疲れさまでした!素敵な棚が出来上がりましたね~
癒し棚!うらやましい~
来年も美しい作品の数々楽しみにしています!
お体にお気をつけて、よいお年を!
by chinoji (2010-12-29 16:20)
とっても素敵なTV収納棚が完成しましたね!
細部まで徹底した丁寧な仕事はとても美しく
素晴らしいです!さすがはkuniさん
お体に気をつけてどうぞ良いお年を(^-^)/
by KAZUYA (2010-12-29 16:53)
すばらしいです
愛が溢れています。
その愛を確実に受け止めてもらえるお宅に
収まる事の出来る幸せ
家具の領域を超えて、創造された一つ作品群として
設置される、愛用品で日常品になるところが、またすばらしい
by engrid (2010-12-29 17:33)
なにからって、思いつき
カサブランカです
by engrid (2010-12-29 17:41)
kuni様お疲れさまです。
シナのパステル調は上品に見えますよねー
今年は本当に大激動の年だったのでしょうね!
が、歯は治さないと・・・力入りませんよ
まーー私も同じで強くはいえませんがね。
棚板の面取りは私も同じ考えです。
しかし、会社では省け!!!と言われ
心折れそうになりながら手早くやって乗り切って
います。その一手間が製品を変えるのですがねー
また 来年も沢山の記事をお願いします。
では
by ポメラニアン (2010-12-29 21:34)
こんばんは
いつもありがとうございます。
車、大変なことになっちゃいましたね
エンジンがだめってことは、買い換えですか。。。
ナチュラル仕上げ、素敵ですねぇ
木のぬくもりがホントすばらしいですね
来年もよろしくお願いします
よいお年をお迎えください。
by はくちゃん (2010-12-29 22:38)
いや〜、これまた素敵な遊び心!
195円の板からあんなに美しいものが
出来るなんて、、、さすが!
年末はいろいろとトラブル続きで大変でしたね。
でも、悪いことは続きませんし、
いいことも続きません。と私は思ってます。
ただ、ひとつ信じているるのは、
悪いときも腐らず、いいときも驕らず、
「あいのわざ」を積みかねていけば、
それは、必ず自分の財産になるってこと。
お金は天国に持っていけませんけど、
心の財産は天国に持って行けます。
これからも、いいお仕事、
楽しみにしております。
by cjlewis (2010-12-30 09:44)
kuniさんのお人柄が出ていますね!
作品に妥協でしない、より良いものを造ってしまう・・・
でも使っている人は 分かるはず、損をしてまでも
手をかけて造り上げたkuniさんの作品ですから♪
薄化粧が美しい収納棚っですね。
よいお年を お迎え下さい(^-^)V
by aya (2010-12-30 18:32)
車、エンジンが駄目になったのですか。
さぞご不便な事とお察しいたします。
素敵なテレビ台が完成いたしましたね。
この素晴らしいレリーフ、
O様もどんなにかご満足なさる事でございましょう。
今年はブログで大変お世話になりました。
来年もどうぞ宜しくお願い致します。
よいお年をお迎え下さいませ。
by 青い鳥 (2010-12-30 22:56)
ああ、良いですねー。
拝見するたび元気をいただいてますよ。(勇気かも・・)
自分ももっと頑張らねば。
記事を読んでいて、ふと木の匂いがしたような気がしました。
良いお年をお迎えください!!
by HEIJI (2010-12-31 00:47)
良いお年をお迎えください~<(_ _)>
by の (2010-12-31 11:48)
>COLEさん、車、安く直ってほしいーーー!まいりました!
>こけもも:さん、レリーフ、何度見ても楽しいですか!?よかった!だんだん飽きられるんじゃないかとちょっと心配したのです。
はい、よいお年を!
>t-yahiroさん、単価恐ろしいでしょう?塗りだけでもこの単価は欲しいですよね!? 「その一手間二手間が物の明暗を分かつ境目になると思います。」って、貧乏か否かの明暗だったりして!?ははは。
>しょうたくさん、いつもありがとう!年末はなにかと慌ただしいですね。ええ、車安くすむといいのですけど、、、。エンジンが逝っちゃったとすると、やばいですねぇ、、、。
>hatumi30331さん、木目フェチにさせてしまったかな!?(笑)こちらこそ、来年もよろしくどうぞ~。
>takeshi君!しばらくだねぇ!?おいおい見ていたならたまにはコメントしてくれれば良かったのに、、、。苗字を忘れてしまったよ!メールの履歴で確かめたほどです。後日メールして頂戴!
>スミッチさん、昨日は疲れとショックで一日寝てました、、、。今日はなんとか回復です。よいお年をー!
>chinojiさん、最近はniceの押し逃げですみません。どうにも余裕がなくなっています。はい、よいお年を!来年もよろしくどうぞ~。
>KAZUYAさん、最近忙しそうですね!?いい方向に向いてることを祈ってますよ~。よいお年をー!
>engridさん、あれ!?あの、、、ゴメンナサイ。カサブランカ?意味が、、、解説して下さい~。
>ポメラニアンさん、会社では省けと?それは企業としてはしょうがないですね、、、。僕は一人だから出来る事ですもの。会社あっての職人だから、ほどほどにね。
>はくちゃんさん、車買い替えにはたぶんいないとは思うのですけどね。中古のエンジンに載せ替えでしょうね、、、。なんにせよお金が、、、ですよねぇ。
>cjlewisさん、195円の板からパーツがひとつしか取れないと、結局けっこうな単価にはなってしまうのですけどね、、、。
cjさんにはいい言葉を教えてもらいましたよ!
そしてまた、今日のコメントのありがたいこと!そういう方だからこうして交流ができるんですね!?
来年もまたよろしくどうぞ!
>ayaさん、わざわざ来てくださったのですね?来年も写真を楽しみにしています。
>青い鳥さん、取りあえずは代車があるので移動にはこまらないのですけど、年始の納品は人の車を頼むことにしました。
こちらこそ、いつもコメントいただいてばかりで、余裕がなくてゴメンナサイ。これからもよろしくお願いいたします。
>HEIJIさん、僕が、元気、勇気!?ほんとかなぁ、、、。だとしたら光栄なことだけど、、、。ま、コケてもコケても、それでも1ミリでも進むってことですかね!?(^_^;)
HEIJIさんにとっても、いい年になりますように!
>の さん、のさんも良いお年を~!
by kuni (2010-12-31 12:30)
素晴らしい収納棚が完成しましたね!ほんとに木の神様との共同作業ですね。それにしてもお車が・・・とんだ試練ですね。くじけないkojiさんに輝ける新年が明けますように!
by whitered (2010-12-31 15:49)
呑み始める前の駆け足訪問です ^^;
kuniさんのお仕事を見させてもらいながら、いろいろ勉強させてもらっちゃいました
来年もまたよろしくお願いします ♪
良い年をお迎えください ^^
by かに吉 (2010-12-31 17:43)
一年間楽しませてくださってありがとう~!
良いお年をお迎えください。
神奈川から、アツいhugを~!!
by ☆marilyn (2010-12-31 23:08)
新年あけましておめでとうございます✿
わぁ~^^正に芸術ですね。。。素晴らしいです。。。
kuniさん本年度もどうぞよろしくお願いいたしますm(__✿)m
健康と笑顔を祈って・・・^^*
by baby_pink (2011-01-01 06:28)
新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。
by kohtyan (2011-01-01 10:40)
新年明けましておめでとうございます。
本年もblog等で、宜しくお願いいたします。
新しい年が最高にハッピーで良い年になりますように!^^
by Ranger (2011-01-01 12:03)
>whiteredさん、輝ける年、ありがとうございます!半分は本人の努力次第ですね。がんばります!
>かに吉さん、忙しい中、ありがとう!お世話になりました。これからもよろしくね!
>☆marilynさん、アツいhug、ありがとうございます!今年もよろしくお願いします~!
>baby_pinkさん、「健康と笑顔」そうですね!それがあってこそ、いい仕事もできますものね!がんばりましょう!ありがとう!
>kohtyan さん、ありがとうございます。こちらこそ、よろしくお願いいたします~!
>Rangerさん、あら!?来て下さったのですね!?ありがとうございます!Rangerさんにもよい年でありますように!
by kuni (2011-01-01 15:19)
素晴らしいの一言では、すまない位の作品に感動です!
by プランツマーケット (2011-01-01 17:40)
また出遅れてしまい、申し訳ございません。。。
またもやスゴイ!
まさかワンバイ材が使われるとは思ってもみませんでした!
私も度々使う簡単な棚などには楽な材料がこんなに素晴らしくなるとは驚きです!
ダンパーや耐震ラッチが流石の心遣い。
なんと言っても塗装のカラーがニクイですね~
スッキリスマートなのに主張のある存在感が素晴らしいです。
ディスプレイ・ブロックが最高の味付けですかね~
まさに「あいの わざ」今回の仕事も最高です! (^^
by レイリー (2011-01-01 19:24)
神業です。凄すぎ。^^
by miyake (2011-01-03 17:23)
>プランツマーケット さん、「素晴らしいの一言では、すまない位」おおー!べたぼめですね~。照れちゃうw~。ありがとう!
>レイリーさん、「申し訳ございません。。。」だなんて、、、。いつも、ほんとうにありがとう!
そうなんです!ワンバイ材、あなどれないのですよ!あの目の細かさで木目がはっきりして節も少ない物を見つけると、もうワクワクしちゃってねぇ!
はい、物に「愛」込められているか否かってその価値をはっきりと分けますよね。ただそれが解るかどうかはやっぱり目が肥えていないとダメ!
僕の使命はその判断基準を明確にすることなのかなぁ、、、、ってね。
>miyakeさん、凄すぎでした!?それもまた嬉しいコメントです~!ありがとう!
by kuni (2011-01-04 00:03)
引き出しのレリーフ、棚板の仕上げ、塗装でも拭き取った後に更にクリヤー+白、ダンパーと耐震ラッチ付き、、、使う人の目線に立った至れり尽くせりの技の集約ですね。。。観ていて溜息が出ちゃいます!
2×4の部材がこんなに素敵に変身するんですね☆
by みち (2011-01-04 00:51)
どこに記事が飛ぶのかな?って思ったら
戻ってきたんですね^^
収納力たっぷりなのに、全然圧迫感がないですね!
憧れの壁面収納です!!
Yチェアーは残念ながら、元主人の手元にあります。
実家は、私が幼稚園の時から使っている、それはそれはひどい状態の椅子を使っていて、、、kuniさんに、この材料でこんな椅子を…なんてお願いできたらホントはイイんですけどね。kuniさんの思いを考えたらアウトレットをお待ちしていますって言いづらいんですが、、、でも、もし、そんな時がきたら嬉しいです。
by みち (2011-01-10 17:19)
明けましておめでとうございます。
作品完成、無事納品、おめでとうございます。
今年も、頑張って、頑張って、頑張ってください^^v
それにしてもすごい雪ですね!
こちらは、東北出身の主人が「イヤらしい寒さだ!」と震えるような寒さです。底冷えのする寒さ。キン!と引き締まるような寒さではありません。
引越しを放り出して冬眠したい!!
by chako (2011-01-10 17:42)
完成おめでとうございます
感動が満ちあふれています
見ているこちらが熱くなってしまいました
by COLE (2011-01-10 23:35)
超大作でしたね^^
今回は、取り付けをしているkuniさん の
姿が鮮明に浮かんできました。
そして・・・
お客様の満足な笑顔=priceless
ですなぁ^^
おめでとう!!
by Dandelion (2011-01-10 23:46)
最後の設置までお見事ですね!
もう流石としか良いようがありませんが、お部屋とのマッチングが素晴らしすぎです!
主張がありながらも雰囲気を壊すことなくしっとりと馴染んでいるように感じます。
技術だけの問題ではなく、人間のメンタルの部分まで深くkuniさんは考えていらっしゃいますね。
お部屋に置いたらどうなるだろう、としきりに想像していましたが、本当に感動的な仕事でした (^^
by レイリー (2011-01-11 08:39)
TV収納棚の納品と設置、無事終えられたのですね。
おめでとうございます。
そしてお疲れ様でした。
こんなに素晴らしいお仕事をなさって、さぞご満足の事でしょう。
設置された写真を拝見して、一番最初に
お部屋が広くなったと感じました。
お家を建てたその時からこの場所にあったかの様に、
少しも違和感を感じさせません。
それは、O様のコメントにもありますが、
壁紙と収納棚の色が同じであるからなのでしょうね。
飾り棚が又素晴らしい! いかようにも飾れますね。
これはもう単なるTV収納棚ではありません。
「進化する収納棚」です。
by 青い鳥 (2011-01-11 12:57)
おお~!備え付けの家具みたい。
これほどの大きなものが、圧迫感なくてすばらしいです。
真中のレリーフが、kuniさん作を表してますね。
by nagi (2011-01-11 13:00)
>みちさん、「至れり尽くせりの技の集約」は貧乏への道でもあります。すべて手間とお金が積みあがってゆくでしょう?、、、だから歯医者も行けな~い。服もボロボロ、、。みちさんに会った時、作業服のまんまでしたから、恥ずかしかったのです~。ははは。
記事を追記にしたのは、後から再編集して記事をまとめるのがおっくうだろうな?と思ってです。このページはなるべく長く続けたいので、記事数をいたずらに増やしたくなかったのですよ。
幼稚園から使っている椅子がまだあるんですか!?それは別な意味で貴重ですね!?今度写真撮って見せて下さい。
アウトレットの件は了解ですよ~。必ず声かけますから!ところでみちさんって特に好きな樹種とかってあるんですか?
>chakoさん、忙しい中、来て下さってありがとう!今、北海道は冷えてますよ~。今朝もー6度かな?冬眠したい気持、よくわかります!僕も同じだわ~。遅くまで仕事をすると帰るのがいやになるんですよ。車が暖まるまで時間がかかるでしょう?震えながら運転することになるんですよ。
引越しもう少し!がんばって!いつかは終わる!
>COLEさん、「見ているこちらが熱くなってしまいました 」って、これは嬉しいですね。気力の限りを尽くしたんで、ものすごく喜んでくれましたよ。でね、Oさんを紹介してくれたSさんと二人で、売れないkuniのマネージャーになってくれるんですって!?(笑)損して得取るってこういうことかも?ですね。(笑)
>Dandelionさん、取り付けの写真撮れればよかったんですけど、ぜんぜん余裕がなくて、、、。「priceless」って大事ですわね。深い理解をありがとう!
>レイリーさん、一匹で食べて行くことの厳しさが僕を育てているんですわね、、、。絶対にまねのできない次元のことをするのが宿命ですもんね。しかしレイリーさん、ほんとにいつも、いつも嬉しいコメントをありがとう!あなたはすでに「ダチ」ですよ!
>青い鳥さん、お褒めいただきありがとうございます。はい、自分でもかなり満足度の高い仕事にできたんです。この2年ほどでずいぶん成長できたんですね。いろんなことがあって、学んだことが多かった、、、。不思議なんですけど、自分のつくるものが「成熟してきた」とこの頃は思えるのです。
「進化する収納棚」いい表現ですね!はい、飽きられない仕掛けをふんだんに盛り込んだので、工夫次第で長く楽しめることと思いますねぇ~。
>nagiさん、備え付けは「前からあった」ということかなぁ?だとすれば「作りつけ」ですかね?(笑)そうですね。レリーフがなかったらずいぶん寂しいものになってしまいますね。ふとしたきっかけでこのデザインにできた幸運がありましたね!
by kuni (2011-01-11 16:21)
TVボード完成、楽しみにしていました。
ようやく見れて嬉しいです。
Oさんの感激され癒される気持ちよ~くわかります。
また、次の作品も楽しみにしています。(^o^)v
by chupu (2011-01-12 16:27)
シンプルで圧迫感無く落ち着いたたたずまいですが魂が籠もっていますね。ほんわり暖かい魂を感じます。レリーフの生命力も良いです。とても勉強になりました。
by しょうたく (2011-01-12 17:32)
あれっ?
何だか読んだような読まなかったような…
この頃、バタバタしてて^^;
いや~ステキですね!
作品を目の前に暮らすって
どんな感じなんでしょうね?
いくら木で出来ていても、家具屋で並んでる
made in外国製のペラッペラの家具には
心のゆとりは感じませんものね…
家に居るときは、常に一緒のものなので
気持ちの込もったものが近くにあると
きっと、気分が違うのでしょうね^^
by S_S (2011-01-13 16:17)
雪の中での納品 お疲れ様でした
本当に素晴らしい作品です
Oさんのメール うれしかったでしょ
私も読んでうれしくなってしまいました
お客様が喜んでくださるのが一番ですから
by nao (2011-01-13 16:57)
> chupu さんがどなたかはちゃんと解ってますよ!何年後かわかりませんが、ちょっとずつ考えておきましょうね。
>しょうたくさん、あ、そうですよね。建築の方には今回のシナランバにパステルカラーの良さって新鮮でしたでしょう?ほんとはもっとピンクとかライトブルーとか使うともっと新鮮なんですけどね。いつかそんな機会があればいいですね。いつもありがとう!
>S_Sさん、あはは、追記の部分だけの更新なんで、たぶん読んでますよ。
引き上げて来た、古いTVボードね、処分するのにバラバラにしたら、まあほんとぺラッペラでしたよ。ここまでやるか?っていうくらい。よっぽど記事にしてやろうかとも思ったけど、クレームついてもいやだしやめました。(笑)
>naoさん、雪の写真naoさんのために載せたんですよ。
はい~、メール、嬉しかったですねぇ、、、加えて、それを読んで一緒に喜んでくれるあなたがまた嬉しいです~!
by kuni (2011-01-13 18:56)