SSブログ

みちさん、ありがとう。(特注の現代仏壇)ーその2 [現代仏壇]

 

 当ブログ初の食の話題、「タガヤサンのブリーチ漬け」!?

031、タガヤサンの漂白.jpg

 こんなもの食べたら死んじゃうよ(^_^;)。器はみちさん作。その結果は最後の方で。

 

032、塗装の研磨.jpg

 ウレタンのガン吹きで、下塗り3回、クリア3回を塗って、通常の家具ならこれで上等の仕上がりなんですけど、さらに研磨してます。(普通じゃない、、、(^_^;))

 最後に特殊なワックスをかけるのですけど、ガン吹きってどうしても肌がミクロの単位ではゆず肌になるのと、木の加工をする場所と同じ建物の中に塗装する場所があるとどうしても木のホコリがいっしょに固まってしまうのね。だから最後に研磨してワックスをかけると、面精度が上がってカチっとしたハリが出て、かつスべスベに仕上がるんです。でもね、とにかく手間がかかって大変。

033、最後のワックスがけ.jpg

 ワックスをかけて、

034、金物の微調整.jpg

 最後の組立。レールや丁番を何度も調整して最良の状態にします。

 

035、特注の現代仏ー1壇.jpg

 完成です。特注の現代仏壇、(H600、W460、D340)ブラックチェリー

 エ?オネダン、、、30かなぁ、、、。

 

036、特注の現代仏ー2.jpg

 右の側板のたけのこ杢。

037、特注の現代仏ー3.jpg

 左の杢。両方ともたけのこ杢で揃えて。

038、特注の現代仏ー4.jpg

 天板は白太絡みにキラッキラ。

  扉を開けると、、、

 

 

039、特注の現代仏ー5.jpg

 芯持ち教授!?あはは。

 

040、ブラックチェリーの髄線.jpg

 丁番の付いてる面は髄線がバリバリ。この丁番、見えても様になっているのがお気に入りです。ただね、加工と取り付け精度がハンパない、、、。

 

041、イチイの引き出し.jpg

 スライド天板と引き出し。引き出しの細部は、

 

042、イチイの木目.jpg

 仰天の木目。

 

028、タガヤサンのつまみー4.jpg

 そして生の色はこんなだったタガヤサンはブリーチによる漂白で

 

043、タガヤサンの漂白効果.jpg

 バッチリ!

 このつまみだけで、一個にだぶん5千円くらいの手間がかかっていると思います。ブリーチした後、何度も水に晒さないと成分が残ってしまうと塗料が黄変するんです。水に晒した後、ストーブの上に吊るして一日乾燥させてやっと塗装でしょう?ものすごい手間。でもそれだけの美しさがあるよね。

 

 ご予算の倍の手間を投入したお仏壇でした。首吊りたいくらい苦しい時に注文してくれて、ほんとうに嬉しかったですからねぇ、、、。その精一杯のお返しです。100点満点じゃないけれど、いいものができたと思います。

 

 みちさん、ありがとう!

 

 

 


nice!(24)  コメント(15) 
共通テーマ:インテリア・雑貨

nice! 24

コメント 15

mipoko

これから良い事がい~っぱいあるよ!
by mipoko (2013-02-03 12:49) 

青い鳥

ご依頼主のご希望通り、随所にkuni様らしさが随所にちりばめられた素晴らしいお仏壇が出来上がりましたね。
丁番もデザインの一部とお考えになって美しい造形になる様にお考えになる・・・普通はしてくれませんよ。
タガヤサンのつまみ、漂泊しなければウォールナットの作品に似合いそうですね。
漂泊したらお仏壇色を一層引き立ててくれています。
ここにも木目だけではないkuniマジックが!
あ~、もっと早くkuni様の存在を知っていたら
母の仏壇をお願いできましたのに・・・・。

by 青い鳥 (2013-02-03 12:50) 

COLE

いい仕事です
心がこもった仏壇はいいなあ
by COLE (2013-02-03 16:48) 

斎藤

すごい・素敵過ぎる。仕事に対する姿勢、美的センス、
アイディア。 なかなかお会いできませんがいつも憧れております。

by 斎藤 (2013-02-03 17:28) 

KAZUYA

ただただ素晴らしいです(^-^)/

この半端のない手間のかけかたが
kuniさんの作品の持つ独特の美を
生むのでしょうね☆
by KAZUYA (2013-02-03 17:50) 

Dandelion

いい仕事してますね~
普通じゃない拘りは流石kuniちゃん!!

kuniちゃん の作品には何か
ささやかな幸せを運ぶ暖かな魂
を感じるんだよなぁ・・・。



by Dandelion (2013-02-03 21:30) 

みち

kuniさん、ありがとうございます。
kuniさんのまごころ籠った仏壇に早く会いたいです♪
両親にこのブログも見てもらいますね!
たぶん扉はほとんど開けたままだと思うので、
kuniさんの工夫の随処がよく見えると思います。
取っ手ひとつにも手間がたくさん掛かっていて、、、
両親卒倒しちゃうかも?^^
by みち (2013-02-03 22:28) 

engrid

すばらしいですね
職人魂と、kuniさんの人としてのあふれる愛情を感じています、

by engrid (2013-02-04 00:15) 

hatumi30331

いつもながら,素晴らしい作品。
心のこもった仕事ぶりは、伝わります。^^
by hatumi30331 (2013-02-04 07:53) 

chalice

こんばんは。お久しぶりです。
素敵な仏壇ですね。って仏壇に素敵?って感じですが、仏壇が素敵だとご先祖様も生き仏も嬉しい。。。我が家も新築時に仏壇入れを作ってもらいました。小さな仏壇ですが仏壇入れに入れて立派になりましたよ。寒いのでお気をつけて!
by chalice (2013-02-04 23:20) 

めりー

みちさんのご両親の喜ぶ姿を想像しちゃいます♪
kuniさんの心のこもった作品がまたひとつ生まれましたね^^
それから、たくさんお参りしてくれてありがとうです✿
昨年は心身ともに疲れ果ててしまいましたが、
最近はブログも少しづつ書けるようになって、気持ちも前向きになりました♪ 
遠い空からkuniさんのパワーが届いています♪
by めりー (2013-02-05 00:24) 

ハチ

素敵ですっ( *`ω´)
by ハチ (2013-02-08 19:30) 

takeshi

kuniさんの作品に触れると
なんとも言えないゾクゾク感が味わえるんですよ♪
きっとあの塗装の手間が生み出す不思議な力なんですよね~・・・
いつか僕も・・・・ウシシです+*ー*)
by takeshi (2013-02-08 23:14) 

opas10

いや~相変わらずスゴイ仕事なさいますね~。
by opas10 (2013-02-11 14:32) 

kuni

>mipokoさん、そうだねぇ、余裕ができて千葉にも遊びに行けることを夢見よう。

>青い鳥さん、「もっと早くkuni様の存在を知っていたら」、、、でもね、少なくともとにかく出会えましたから、、、。僕はあのオブジェが作れたことだけでも幸せですよ。
 タガヤサンは個体差があって、時計に使ったものはクリアを塗ってもそんなに茶色の部分が暗くならないタイプだったのですけど、今回のは色の差がなくなるタイプだったので、ブリーチしたというのも理由ではあるんですよ。

>COLEさん、ペンキ屋の親友がいるんですが、ある現場でいい加減な作りの家具を見て、「愛がないなぁ、、、」って言ったんですよ。それを聞いて、やっぱ、こいつ親友だなぁって思いました。

>斎藤さん、「憧れ」なんて言われたら恥ずかしいですよ。なにせちゃんと食べれていないんですから。
 遊びに来て下さい。

>KAZUYAさん、いえいえ、KAZUYAさんの作品こそハンパないですよ。いつも関心します。
 ところでね、KAZUYAさんの作品の花びらのような形の先端っていつも「尖って」いるでしょう?それがスタイルなんでしょうけど、あそこが丸まった作品も実は見てみたいと密かに思っています、、、。すんません。

> Dandelionさん、「暖かな魂を感じるんだよなぁ・・・。」これ最高の褒め言葉だね!魂入れてるからなぁ。「オーラが出てる」って言ってくれたダチがいてね。その通りだと思うんだ。素材はさ、いいデザインと仕上げの服を着せてやれば、勝手にオーラを放つんだよね。僕の力を超えてさ。

>みちさん、「卒倒しちゃうかも?^^」あはは!笑いました!そうかもね、こんな気合の入ったモノってめったにないものね。

>engridさん、Hug!

>hatumi30331さん、いつもありがとうございます。僕はモノで人を感動させるのが無上の喜びなんですよね。だから貧乏するんですけど(^_^;)

>chaliceさん、「素敵な仏壇」ってありがとう!
今年の札幌はすごい雪でして、先日も2日続けて一日35センチでしたのよ。ビックリです。

>めりーさん、そうか、少し状況が良くなって来たのかな?それとも開き直ったでしょうか?(^_^;)。自民党に変わって期待の効果も少し出てるようにも感じますね。もっと良くなりますように。

>ハチさん、「素敵」にありがとう!

>takeshi さん、「いつか僕も・・・・ウシシ」ハッハッハ、やる気か?(^_^;)

>opas10さん、スゴイことを書くのがこのブログの使命ですものね(^_^;)。



by kuni (2013-02-11 20:05) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。