木のペンスタンド「Dan」 [shop]
このペンスタンドを発注してくれた方の愛称にちなんで「Dan」と名付けたペンスタンドです。
中央で2枚の板を張り合わせ、その補強として両側に8本の千切り(ちぎり)を入れた単純明快な構造のデザイン。千切りの視覚のイメージが「段々」というのもDanと名付けた理由でもあります。
今までは機械と材料の都合で高さが80ミリという制約を受けていましたが、加工機械を替えて、今回から高さ100ミリ内部の深さで90ミリに作る事が出来る様になりました。
内部は機械加工の肌のまま、外はつるりと仕上げています。
底板にはコルクを貼ってペン類の先にやさしくしてあります。(以前は仕切り棒を入れていましたが大きな効果がないようなので今回からやめました)
お買い上げいただきました。
選びに選んだ強い木目の逸品。千切りはウォールナット。
お買い上げいただきました。
資源が減ってどんどん入手難になっているイタヤカエデ、キラッキラです。
お買い上げいただきました。
小節がいい景色になりました。
「ナラ板目のペンスタンドーDan ¥7,000 」
短い糸が散在するように見えているのが髄線の断面。ナラの板目が複雑に見えるのはこの髄線によるものと僕は思います。
お買い上げいただきました。
先の板目と同じ木かとさえ思うことでしょう。シルバーオークはヨーロッパのナラ。
お買い上げいただきました。
お買い上げいただきました。
きめ細かな肌と独特の色艶。千切りはブラックチェリー。
お買い上げいただきました。
ご注文は青文字のタイトルをお知らせ下さい。
なお、僕の作るものは「商品」ではなく「作品」の意識で作っています。利益が大事なのではなく、木の魅力を精一杯引き出し、それによって癒され、力づけられることを願っています。どうか「商品」とは呼ばないようお願いいたします。
運賃2個までならレターパック¥510で送れます。紙箱の要不要をお知らせ下さい。
口座番号のメモを同封いたしますので、到着後にゆうちょへまたは地方銀行(北洋銀行)
のお振込でお願いいたします。
JPエクスプレスの代引きも可能ですが、運賃はあくまで宅急便の料金です。
少々忙しく、発送までに数日いただくことをご了承下さい。
木の一輪挿し「Triad」
巾170、奥行き70、高さ100ミリほどの木の塊に木目の妙と、見る方向によっていろんな表情を見せる造形を盛り込んだ一輪挿しです。
写真の作品は淡いグリーンと白を年輪の一本おきに着色したもの。
三面が織りなす造形と木目の妙を三和音を意味する「Triad」というタイトルに託しました。
この三角部に出る木目がこの作品の一番重要な部分で、この木目を出すために木取りにはいつも苦労します。
このTriadが取れる材は針葉樹であれば北海道なら松類が柱材として売っていますから、その中から選ぶことはできます。
でも広葉樹となると100ミリを超える角材なんて材料屋さんでは扱っていないので銘木屋さんの切り落としや自分でもらって来た丸太などから取るしかありません。しかもこの三角部分に見応えのある木目を出すためには運良く手に入ったその材から木目の向きをシビアに決めなくてはならないので、時にはひどく無駄の出る木取りになることもしばしばです。
例えばこれはウエスタンレッドシダーの150ミリ角。大黒柱の切り落としですが「あの三角の木目」を出すためにはこんな贅沢なことになる訳です。
こうして作品からは想像出来ない苦労があってこそ、これらの作品の木目の妙は実現しているのでした。
そして今回は一部の作品に年輪に沿った着色をしました。
「木の一輪挿し グリーンとホワイトのTriad ¥7,000 」
樹種はおそらくヨーロッパトウヒ(トウヒとモミは区別が難しいのです)
「木の一輪挿し ピンクとホワイトのTriad ¥7,000 」
お買い上げいただきました。「木の一輪挿し グレーとホワイトのTriad ¥6,000 」
お買い上げいただきました。
お買い上げいただきました。
右上に小さな割れが出てしまったのでお安く。
「 タモ材のTriad ¥6,000 」
「 ウエスタンレッドシダーのTriad ¥6,000 」
「 ニレ材のTriad ¥6,000 」
「 セン材のTriad ¥6,000 」
ご注文は青文字のタイトルをお知らせ下さい。
なお、僕の作るものは「商品」ではなく「作品」の意識で作っています。利益が大事なのではなく、木の魅力を精一杯引き出し、それによって癒され、力づけられることを願っています。どうか「商品」とは呼ばないようお願いいたします。
ゆうパックでの運送となります。ご参考までに関東で¥972九州で¥1,404です。ご注文いただきましたら正式な運賃をご連絡いたします。
口座番号のメモを同封いたしますので、到着後にゆうちょへまたは地方銀行(北洋銀行)
のお振込でお願いいたします。
ゆうパックの代引きも可能です。
少々忙しく、発送までに数日いただくことをご了承下さい。
銘木フォトフレームの新作 [日々の出来事]
久しぶりに自分の作品を作り始めたら、だんだん勢いづいて来ちゃったkuniです(笑)写真は正式和名がハリエンジュ、俗称はニセアカシア。札幌では街路樹としてよく見る樹の瘤です。
2004年の台風の被害がひどかった年に倒れた街路樹なんですが、この瘤にはちょっと思い出がありましてね。
台風が過ぎて行って1週間ほど経ったころ、杢好きの友人から電話がかかって来て「今、倒れた木を市民配布している場所にいるんだけど、瘤のでっかいのが付いた木があるんだけど手伝ってくれない?」と。
一時間ほどかけてその場所に行ってみると、とても二人でも車に載せられる大きさではなくて、さらに二人の合計4人でようやく載せて持って帰ってきた材なのです。
下ろすのも瘤を切り離すのも大変でしたけど、まぁカゴ4個分は採れて二人で分けたのでした。
でもせっかく苦労した割には入り皮が多い瘤で、欠点のない板は切り出せなく、カゴふたつから一輪挿しが数個採れただけで後はマグネットに少しずつ使うしか用途はなかったのです。
今回、フォトフレームを作ってみようかと
入り皮を避けながら4〜5枚分のパーツが木取れたかと思いましたけど、
面を削ったら中から入り皮が出て来ちゃったりとか苦労しつつ、どうにか3枚のフレームが完成しました。その奇跡のひとつが冒頭の写真というわけ。
そもそもこのフォトフレームには縮杢、鳥目杢とか削るのがやっかいな材料を使いますでしょう?その「やっかい」の意味なんですが、まず板や塊からパーツの断面よりひとまわり大きく切り出す。これが「木取り」そしてこれを正確な断面に削り出し、ガラスのしゃくりと曲面を削り出すという手順なわけですけど、杢のある木というのは木取りの後の「正確な断面に削り出す」ということ自体がとても大変なのです。
イタヤカエデの縮杢の上が木取り直後で斜めの痕跡は鋸の跡です。これを通常の機械で削ると下のように逆目のところが1ミリ近くも掘れてしまい、これを平にしようと鉋を何度もかけるとそもそもの断面が不正確になってゆくので杢のある材というのは普通の削り方では対処できないんですね。
なので鋸で木取りをした後、もう一度鋸でなめるように削って断面を正確に決めるという手順になるのですけど、これが難しいのですわ。
こういう見事な縮みほど削るのはやっかいなんですねぇ、、、。見栄えのする材ほど作るのは大変なのでした。