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た だ い ま 。

 

 お久しぶりです。ご心配いただいた皆さん、ごめんなさい、そしてありがとうございます。


 ずっと前向きな気持ちになれず、もうほとんど人生が終わったような気分から抜け出せずにいました。どうしてここまで引きずるかなぁと自分を分析すると、、、。


 僕は大人になってから母に褒められた記憶がほとんどないのです。目指している事や僕がどんな位置づけにあるのかということをほとんど理解してはもらえませんでした。それは難しいことだろうと頭では解っていても心の奥底では悲しかったんですね。逝ってしまわれたら、どんなに解りやすい世の評価をもらったところで褒めてもらえることはない。それが無気力になってしまう大きな原因だったように思います。


 でも一年を過ぎてだんだんと「いや、母が100歳まで生きていたとしても理解してもらえはしなかっただろう」と思えるようになって、ようやく気持ちが吹っ切れて来て、少しずつ創作意欲が戻って来たのでした。




a-1.jpg


 木目の一本一本に自由に彩色をするというアイディアは2年前パステルによってようやく可能になりました。木工用のステインでは木に色が刺さり過ぎてムラになるのがパステルだと表面に付着するだけなのです。そしてさらに写真で使っているのは擦筆といって紙の固まりの棒状のもので刷り込みながらムラを消してゆくことでまるで元々こんな色の木があったのか?という状態を作り出せたのでした。


 これが出来たときはほんとうに嬉しかったんですけど、ただ欠点があって年輪巾が1ミリ以下というような場所ではパステルでは不可能だったのです。



a-2.jpg


 意欲が湧いて来て真っ先に取り組んだのは、液体のステインで出来る方法は本当にないのか?ということでした。


 それがね、なんのことはないちょっとした工夫で出来ちゃったんですよ!10年以上前からの課題があっけなく解決しちゃいました。


その結果がこのフォトフレームです。



006−1木目彩色のフォトフレーム(クロッカス).jpg

006−2木目彩色のフォトフレーム(クロッカス).jpg




 きれいでしょう!?まぁ13枚作って7枚失敗というまだまだ確率は低いのですけど、少しずつ確率はあがるでしょう。


a-5.jpg


 それと一緒にいつもの様にいろんな杢でフォトフレームを作ったのですけどその中のひとつがこのヤマザクラです。右の一本はこれももちろんいいヤマザクラなんですけど、これくらいの色ならまぁたまには出会えるのですけどね。左の2本はうんと赤みが強いでしょう。しかも縞はわずかに緑がかっていてこんなにみごとな赤味のヤマザクラに出会えたのは20年ぶりくらいでしてね。ずっとこんな材料に出会えないかなぁ、、、と思っていたところにとうとう出会えてしかもそれに縮みが加わっているという!こんなの人生初の極上のヤマザクラでした。



 もうひとつの出来事はカメラを換えました。長くオリンパスの E-510という機種を使っていたんですが、 AFが駄目になって来てマニュアルでピントを合わせなくちゃならない状態になってしいましてね。でも老眼が進んで来てしんどくてしんどくて、、、。この転機に合わせて思い切って新機種導入しました。


a-6.jpg


  FUJI X-A5というミラーレスです。ブルートゥースでデータが送れるって言ったって僕はまだガラケーです

〜な、使いこなせない機能満載!(笑)ですけど、これなら液晶画面でピントが合わせられるので老眼に優しい!


a-7.jpg


 それから長い間悩みの種だった照明ですねぇ。カメラも照明もプロの友人に相談に乗ってもらいましてね。左上の照明、 LEDなんですけど、光の色温度が変えられるんですよ!びっくりしました。こんなものが世の中にあったんですね。二日間新しいカメラと照明に悪戦苦闘しながらようやく26点のフォトフレームの写真が撮れました。


 苦労したおかげで写真を後から色調整する手間がほとんどなくなったので楽になりました。








 かいつまんで書きましたが、母のことは大きな節目になりました。これからは本当に創りたい物を余計な事を考えずに作っていけたらと思っています。



 フォトフレームのショップ記事はこちらです。


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木のフォトフレーム   Lサイズ [shop]

 
026−1カリン縮杢のフォトフレーム.jpg
 
 Lサイズのフォトフレームです。
007、フォトスタンドの裏.jpg
 掛けても立てても、もちろん縦でも横でも使えるように木のピンを差し込む穴が2箇所と吊り管が2方向、4箇所に付けてあります。外周を細くしゃくってあるのは金物が壁を傷つけないための工夫です。
006、スタンド用の丸棒.jpg
 木のピンは割を入れてあり、バネ効果で程よい堅さで穴に入るようになっています。割の方向を上下に向けると立てた時の角度の揺れが少なくなります。また、湿度環境の変化でゆるい場合は割が入っていない方を差し込めばかたく入ります。
008、千切り.jpg
 留めはウォールナットの2枚の千切り(ちぎり)で丈夫に作ってあり、万が一落としてもガラスは割れてもフレームは壊れないくらい強度が出ていると思います。(たぶん、笑)

 001〜006の木目彩色のものは裏は彩色してありませんので元の色と表の彩色の違いを楽しんで下さい。材料はいわゆるツーバイ材です。
001−1木目彩色のフォトフレーム(ふきのとう).jpg
001−2木目彩色のフォトフレーム(ふきのとう).jpg
 
 「001、木目彩色のフォトフレームーL(ふきのとうのイメージ)」¥7,000
 お買い上げいただきました  
 ふきのとうをイメージした黄緑とごく淡いピンクで彩色しました。 
 
 

 
002−1木目彩色のフォトフレーム(ふきのとう).jpg
002−2木目彩色のフォトフレーム(ふきのとう).jpg 
 
 
「002、木目彩色のフォトフレームーL 」¥7,000
  お買い上げいただきました  
 ふきのとうをイメージした黄緑とごく淡いピンクで彩色しました。  
 
 

 
 
003−1木目彩色のフォトフレーム(桃).jpg
003−2木目彩色のフォトフレーム(桃).jpg
 
「003、木目彩色のフォトフレームーL 」¥7,000 
c 
 なんとなく桃の色のイメージで、ピンクと黄色に。 
 

 
004−1木目彩色のフォトフレーム(桃).jpg
004−2木目彩色のフォトフレーム(桃).jpg
 
「004、木目彩色のフォトフレームーL 」¥7,000 
  お買い上げいただきました   
 なんとなく桃の色のイメージで、ピンクと黄色に。 
 
 

 
005−1木目彩色のフォトフレーム(クロッカス).jpg
005−2木目彩色のフォトフレーム(クロッカス).jpg
 
「005、木目彩色のフォトフレームーL 」¥9,000 
お買い上げいただきました   
 クロッカスのようなオーロラのような、、、。
 
 

 
006−1木目彩色のフォトフレーム(クロッカス).jpg
006−2木目彩色のフォトフレーム(クロッカス).jpg
 
 
「006、木目彩色のフォトフレームーL 」¥9,000
お買い上げいただきました 
  
 クロッカスのようなオーロラのような、、、。 
 

 
007−1ポプラ杢のフォトフレーム.jpg
007−2ポプラ杢のフォトフレーム..jpg
 
 
「007、ポプラ杢のフォトフレームーL 」¥7,000 
 お買い上げいただきました
  
 こぶの周辺の木目が大きく揺れた部分で作りました。 
 

 
008−1ポプラ杢のフォトフレーム..jpg
008−2ポプラ杢のフォトフレーム..jpg
 
 
「008、ポプラ杢のフォトフレームーL 」¥7,000 
   お買い上げいただきました
 こぶの周辺の木目が大きく揺れた部分で作りました。  
 

 
009−1タモ玉杢のフォトフレーム.jpg
009−2タモ玉杢のフォトフレーム.jpg
 
 
「009、タモ玉杢のフォトフレームーL 」¥7,000 
お買い上げいただきました  
  
 ゆったり揺れる玉杢です。  
 

 
010−1タモ玉杢のフォトフレーム.jpg
010−2.タモ玉杢のフォトフレームjpg.jpg
 
 
「010、タモ玉杢のフォトフレームーL 」¥7,000
  お買い上げいただきました
 細かい玉杢。 
 

 
011−1イタヤカエデ玉杢のフォトフレーム.jpg
011−2イタヤカエデ玉杢のフォトフレーム.jpg
 
 
「011、イタヤカエデ玉杢のフォトフレームーL 」¥7,000 
  お買い上げいただきました
 ふんわり、あっさりとした玉杢、キラキラ。 
 

 
012−1イタヤカエデ縮杢のフォトフレーム.jpg
012−2イタヤカエデ縮杢のフォトフレーム.jpg
 
 
「012、極上イタヤカエデ縮杢のフォトフレームーL 」¥7,000 
  お買い上げいただきました
凸凹に波打っているかと錯覚するほどの縮杢。  
 
 

 
 
013−1イタヤカエデ縮杢のフォトフレーム.jpg
013−2イタヤカエデ縮杢のフォトフレーム.jpg
 
「013、極上イタヤカエデ縮杢のフォトフレームーL 」¥7,000 
  お買い上げいただきました
凸凹に波打っているかと錯覚するほどの縮杢。 
 
 

 
014−1イタヤカエデ 鳥目杢のフォトフレーム.jpg
014−2イタヤカエデ 鳥目杢のフォトフレーム.jpg
 
「014、極上イタヤカエデ鳥目杢のフォトフレームーL 」¥7,000
 お買い上げいただきました 
 
 すっかり手に入りにくくなったイタヤ鳥目、残りわずかの在庫から。 
 
 

 
015−1イタヤカエデ 鳥目杢のフォトフレーム.jpg
015−2イタヤカエデ 鳥目杢のフォトフレーム.jpg
 
「015、極上イタヤカエデ鳥目杢のフォトフレームーL 」¥7,000  
 お買い上げいただきました
 すっかり手に入りにくくなったイタヤ鳥目、残りわずかの在庫から。 
 
 

 
016−1ハリエンジュ瘤杢のフォトフレーム.jpg
016−2ハリエンジュ瘤杢のフォトフレーム.jpg
 
「016、ハリエンジュ瘤杢のフォトフレームーL 」¥7000
 お買い上げいただきました 
最後の材料からふたつだけ作れました。 
 
 

 
017−1ハリエンジュ瘤杢のフォトフレーム.jpg
017−2ハリエンジュ瘤杢のフォトフレーム.jpg
 
 
「017、ハリエンジュ瘤杢のフォトフレームーL 」¥7000
 お買い上げいただきました
最後の材料からふたつだけ作れました。 
 

 
018−1、3種の杢のフォトフレーム.jpg
018−2、3種の杢のフォトフレーム.jpg
 
 
「018、3種の杢のフォトフレームーL 」¥7000
  お買い上げいただきました
妻手2方はハリエンジュ瘤、長手はタモ玉杢とイタヤ鳥目です。 
 
 

 
019−1ヤマザクラ杢のフォトフレーム.jpg
019−2ヤマザクラ杢のフォトフレーム.jpg
 
 
「 019、極上ヤマザクラ杢のフォトフレームーL 」¥7000
 お買い上げいただきました
 
 20年ぶりに出会った極上の赤みでしかも縮み杢のヤマザクラ。 
 

 
020−1ヤマザクラ杢のフォトフレーム.jpg
020−2ヤマザクラ杢のフォトフレーム.jpg
 
 
「 020、極上ヤマザクラ杢のフォトフレームーL 」¥7000
  お買い上げいただきました
 20年ぶりに出会った極上の赤みでしかも縮み杢のヤマザクラ。 
 

 
 
021−1ヤマザクラ杢のフォトフレーム.jpg
021−2ヤマザクラ杢のフォトフレーム.jpg
 
「 021、極上ヤマザクラ杢のフォトフレームーL 」¥7000
  お買い上げいただきました 
 20年ぶりに出会った極上の赤みでしかも縮み杢のヤマザクラ。 
 
 

 
022−1カリン縮杢のフォトフレーム.jpg
022−2カリン縮杢のフォトフレーム.jpg
 
 
 「022、カリン縮杢のフォトフレームーL 」¥7000
お買い上げいただきました 
 
 こんな強烈な縮みのカリンは人生初、ギラッギラ! 
 

 
023−1カリン縮杢のフォトフレーム.jpg
023−2カリン縮杢のフォトフレーム.jpg
 
 
 「023、カリン縮杢のフォトフレームーL 」¥7000
お買い上げいただきました 
 
 こんな強烈な縮みのカリンは人生初、ギラッギラ!  
 
 

 
024−1カリン、サクラ杢のフォトフレーム.jpg
024−2カリン、サクラ杢のフォトフレーム.jpg
 
「024、カリンとサクラのフォトフレームーL 」¥7000
 お買い上げいただきました 
 
 上下がヤマザクラ、左右がカリン縮み。 
 
 

 
025−1カリン瘤杢のフォトフレーム.jpg
025−2カリン瘤杢のフォトフレーム.jpg
 
 
「025、超貴重カリン瘤のフォトフレームーL」¥9000
 
 お買い上げいただきました
 ただ圧巻。
 
 

 
  
026−1カリン縮杢のフォトフレーム.jpg
026−2カリン縮杢のフォトフレーム.jpg
 
 
 「026、カリン縮杢のフォトフレームーL 」¥9000
 お買い上げいただきました
 先の2作品を取った板の反対の端で一番の赤みと縮みの部分。1枚だけ木取れた時点で飛び上がって喜んだ一品。  
 

 
 
 
 
 
 作品をご希望の方は青文字のタイトルをコピーしてメールを下さい。なお僕の作るものはすべて商品ではなく作品と思って作っています。どうか商品と呼ばない様にお願いいたします。
 
 フレーム1枚でしたらレターパック510円で送れます。
 
 その他の場合は送料を改めてメールいたします。
 
 お支払いは到着後北洋銀行か郵貯銀行へのお振込、またはゆうパックの代引きもご利用になれます。
 
 
 
 少々忙しい上に紙箱の仕上がりが5月9日ですのでそれ以降の発送になってしまうことと、現場の仕事が続きますのでメールのお返事がすぐにできないことをご了承下さい。
 
 

  ご参考までに、特注のフォトフレームの記事はこちらです。

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出会いのマグネット [日々の出来事]


001、サンタ.JPG


 「こんにちわ〜サンタです。暑い日が続きますので私を見て涼んで下さいな。」




002、赤サンタ、青サンタ.JPG


 「いやいや、そりゃだめでしょう?サンタは寒い時期にほっこりするのに赤なんであって暑い時に見たら暑苦しいんじゃないですか〜?」


 「なんじゃ君は!?ひげはサンタらしいけど帽子が青ってサンタ協会の規定から外れておるぞ!」


 「え〜、いきなりそこツッコミます〜?それはね〜それはね〜、、、ナイショですよ。実はですね、、、」


003、ゆきんこ.JPG


  「kuni さんがマグネットを頼まれたんですけど、ゆきんこ6人にサンタ1だったのね。で、ゆきんこの帽子の青を着色している時に勢い余ってサンタの帽子まで青にしちゃったんですよ。そのあとあわてて予備で作ってあったゆきんこにヒゲを付けて帽子を赤にしたという訳ですよ。だからあなたは僕の後に生まれてるんですよ〜。」


 「何!わしの方が年下ということか!?nな、なんてこった、、、。」


 「あっはっは。というわけでここからは僕が仕切りまんでよろしく〜。」





004、カエデの翼果実.JPG


 「5月の初めのことなんですけどね、ある方からゆきんことカエデとレリーフいろいろのマグネットという注文をいただいたんだそうです。ものつくりの仕事をしている方で kuniさんの作品をものすごく理解出来る方だったようで、その方からこんなメールをいただいたそうですよ。」



 「大きな支えをなくしとてもお辛いですね。誰しもいつかは訪れる定め。それでも残された人は生きていかないといけない。生きることは自分を活かすことだと思います。kuniさんは素材を生かし、木に新たな命を吹き込んでいるのだから素晴らしい!

 


 センスのよい作品からもお人柄が伝わってきますが、作家でありながら独りよがりに押しつけてこないで、依頼者の希望に寄り添おうとするスタンスも、値段と手間が合わないくらいとてもよく考えられ、素材と対話しながら特性を活かしているところも、加工方法や作業行程を素人にもわかりやすい目線で惜しげもなく紹介されたり、作ること伝えること喜んでもらうことに使命感さえも感じられたりと、本当に素晴らしいです。エンターテイナー!


 大好きなものに囲まれて一緒に歳をとりながら暮らしたい。その一つにどうしても加えたい! kuniさんの作品を見てそう思ったのでドキドキしながらメールしました。」


 


 「 kuniさんね、このメールを見てジーンとして何度も読み返していたそうですよ」


 


005、木のレリーフ、アラカルト.JPG


 「これはレリーフのアラカルト。あのメールを見て、今回は採算は忘れて自分が前に進むためにも納得ゆくまで作ろうと思ったんだそうです。だから見て下さいよ、一つ一つに気合いが入っちゃって。」


 


 


006、木のアート.JPG


 「わずか40ミリ角の中にこの木目ですよ!この材料めちゃくちゃ選んでますよね!」


007、不規則な年輪.JPG


 「年輪幅 0.5ミリほどでなおかつ不規則に濃い色が入っている。こんな材料は 100枚に1枚しか見つからないでしょう。 kuniさん、ホームセンターで何時間も粘ってましたもの」


 


008、木のレリーフ.JPG


 「ひょー!ですよね!?この上と下の年輪の対比」


009、アテ.JPG


 「右上の方に濃くて太い年輪が集中していて下はおとなしい木目だからあんな対比になるんですね〜」


 


010、木目のマジック.JPG


 「わちゃー!!!これ6個のパーツを年輪がぴったり一致するところで切って貼り合わせてあるんですって。中央の白い菱形がまた変化を付けていて、これって狙ったんでしょうねぇ、、、。」


011、年輪.JPG


 「貼り合わせた中央の上をみると白い縞が V字に入っていますよね?これかぁ、これが白い菱形に見えてくるんですねぇ、、、、なるほど〜」


 


012、木目のアート.JPG


 「おーこりゃまた、うねった面に合わせて木目もうねってますよ!」


 


013、六角の掘り込み.JPG


 「これ、5回やり直したって言ってましたよ」


 


014、木目の豊かさ.JPG


 「なんかひょうきんな木目ですね、見てると微笑んじゃうなぁ」


 


 「そして、今回の目玉、奇跡の木目!」


015、奇跡の木目.JPG


 「どういう向きに組み合わせてもちゃんと花びらのような木目がきれいに出るんですよ!これは奇跡です!」


 


016、奇跡の木目.JPG


 「僕これ作る時ちゃんと見てたんですけど、25個作って納得出来た4個の組み合わせはひとつだけだったんですよ!例えばこれなんかは」


 


017、奇跡の木目.JPG


 「単体で見るととってもきれいだし面白いけど」


018、奇跡の木目.JPG


 「それぞれの個性が強すぎて4個の木目が一致しないですよね?」


 


019、奇跡の木目.JPG


 「これが納得のものなんですけど、勝手が解るようにチョークで印を付けて、今は中央に印が付いて木目も一致しているでしょう?」


 


020、奇跡の木目.JPG


「こうして2個だけをひっくり返しても木目が揃っている!これはすごいことですよ!!!もう奇跡を起こしたとしか思えない!!!」


「先日ね、 kuniさんの同級生が10年ぶりくらいに訪ねて来てくれたんですよ。制作途中のこのレリーフを見て、”わぁ〜作り続けているんだねぇ〜”って心底関心していたんですよ。その時 kuniさんが”これを作り続けることがおれが生きてるって証だからなぁ”って何気なく言ったんですけど、泣けちゃったんですよね、、、」


 「 kuniさんは大学を卒業するころに自分がお母さんを看取るべき立場なんだと悟って以来ずっとそれを心にしまって生きて来たんですね。そしてお母さんが亡くなってしまうとまるで自分が存在する意味さえなくしてしまったようで生きる気力をなくしてしまったんだそうです。頭ではこの先自分がなすべき事は解っていても体が動いてくれなくてどうにもならなかったんですね、、、。そんな時にこんな出会いがあって、随分力づけられたんですって。この3ヶ月 kuniさんを見てると、少しずつぼんやりする時間がなくなって仕事に集中できるようになって来てるんですよ。


 まだまだこの先が見たいですよね〜」


 


 「おい、ところで君も一緒に行くのか?」


 「もちろんですよ!僕、自分の名前考えました!語部三太、いいでしょう!?」


 「 Mさん! kuniさんに代わって御礼申し上げます。出会って下さって本当にありがとうございました!そして僕は皆と一緒にもうすぐ行きますからね〜。お楽しみに〜!」


 


 


 


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