のえる小児科の本棚とアートなマグネット [のえる小児科の本棚とアートなマグネット]
3月12日、打ち合わせでお訪ねしたのは札幌は豊平区にある、のえる小児科さん。こちらの奥様、Yさんは大学の先輩にあたります。
久しぶりにお会いするのは嬉しいはずなのに、互いが複雑な表情だったのは、前日の震災のためでした、、、。
初めて入る待合室は、Yさんの人柄がにじみ出るような、やさしい空間。この待合室では「べびーカフェ」と称して、月に一度ほどレクチャーや子育て相談、音楽会などもされるそうで、なるほどグランドピアノがあることが、この空間の空気を和らげてますね。
で、写真の右奥にある本棚が今回の依頼です。
奥にふたつ並んだ本棚をひとつにまとめたものを作ってほしいという依頼で、間口、高さ、仕様などをお聞きした後、ご予算をお聞きすると、「え!?」という予想を上回るお答え、、、。
「国本さんらしいことをして下さい」
どこかで聞いたような?
あ!?自分でブログに書いたんでしょう!?
Yさん、前のTV収納の記事を見てらして、何もかも理解して下さっていたんですねぇ、、、。一瞬、本棚だけならもっと安くなりますって言おうかと思いましたけど、kuniらしいことと言われたならば、
やるぞー!
と、ご好意をお受けすることにしました。
と、キョロキョロすると、
これだ!
逆側の壁にはマグネットの掲示板がありましたのさ!紙を押さえているバー状のマグネットと上の方に飾ってある動物。
バー状のマグネットはお得意のレリーフで、上の方には四季のマグネットを季節によって模様替えというお話に落ち着いたのです。
本棚は間口120センチ、高さ138センチでキャスターで移動式。見た目の安定感を出すために台形にというご要望でした。仕様は本体をメープルの突き板、棚板はシナのランバの着色でもちろん正面はレリーフをはめます!
棚板の色は隣に置いてある遊び場のレザーの色と共通にします。これで、空間に馴染むでしょう。ここに嵌めるレリーフは掲示板のマグネットと呼応していますから、それに気が付いた人は楽しい発見になることでしょう。
さて、四季のマグネットは新たにデザインを起こさなくてはならないので、けっこう大変です。春は桜、夏は緑の葉、秋は?うーん?冬は雪の結晶?
この日から悶々と考えました、、、。本棚を含め、すべてのデザインに3日費やしました。
一番悩んだのが雪!
結晶の形って木で作るには複雑すぎて、省略するとらしくなくなるのです。上のデザインはまぁまぁ納得できたのですが、最後に単体の姿(右)だけを眺めると
「なんかコワイ」 (笑)
で、この方向はあきらめて、うーんと可愛い路線でゆくことに、、、。
まず、顔の断面をバンドソーで切り出します。
原寸の通りに糸鋸でアウトラインを決めて、
7名誕生いたしました。(笑) ちょっとずつ表情が違うでしょう?
いったん、紙をはがしてハマグリみたいな3次曲面に削った後、もう一度紙を貼って、目鼻の穴あけと毛糸のお帽子を切り分け、
こうなりました。切り分けた理由はふたつありましてね。ひとつはこうすると色分けがにじまないのでラクなのと、
こうして段差をつけて接着すると、
ね!?毛糸の厚みが表現できるでしょう!?(裏の段差は後で削って平らにします)
雪の結晶!!!
うししー、めんこいでしょう!?
わしも仲間に入れてくれ んかの~?
12月にね。(爆~)
はてさて、次の記事は春、夏、秋のどれかです。
お楽しみに~。
ちょうどサクラの時期ですね?こんなのはいかがでしょうか?
サクラの本物を見たければ、外に出て見ればいいわけで、自然をモチーフにした造形は何をすべきかってなかなかに難しいところがあります。自然の形を頭に置きながら、それをどうデフォルメするかに作り手の技量はためされるんですねぇ、、、。
実際にこんなサクラの花びらはありません。でも、並べるとサクラっぽい。その微妙なところが造形遊びとしての妙でしょう。
今回のマグネットにはみっつの要素があります。グラフィックの要素、立体の造形の要素、木目です。
グラフィックの要素は冒頭のデザインの通りで、いろんな並べ方で楽しめる形としました。そして造形と木目ですが、
出してきたのは、今や貴重となったレッドウッド、セコイヤと言ったほうがわかりやすいかな?世界で最も高く育つ木で、僕が持っている資料には最高112メートル、樹齢2200年の記録がありました。すでに輸出は禁止となっているはずで、もう手に入らないでしょう。これは銘木屋さんの古い古い在庫で、よごれ具合が年月を物語っているでしょう?でもこれ、削ってみると、
こんなすばらしい、色と木目!ここからサンプルをひとつ削ってみました。
んー、なかなかいいね。で着色をしてみると、
ありゃ!?木目が強すぎ、、、。昆布ダシがほしかったところに、デミグラスソースが出て来ちゃった感じです!?これじゃあダメだと違う樹種を考え、
出してきたのは去年切った、ヒバの丸太。ヒバは道南が北限ですが、これは市内の住宅の庭に生えていた木で、造園屋さんが持って来てくれたもの。端を削ってみると、
ちょうどいい、色とほどよい木目の強さです。「よし、これで行こう」と、
板にしてゆきます。丸太からいきなり作品をめざすってかなり変な木工なんですよ。これが常識と思わないでね!?(笑)
うんうん、いい感じです。ピンクの着色をしてみると、
おー!ちょうどいい「はんなり」感だ!よしよし!
この四角い木片を凸のRで傾けて切断すると、
中からこんな木目が出て来ます。
んー、いいね、いいね!
丸太からいきなりここまでよく来たなぁ~。
木目の中心と花びらの中心を合わせて、アウトラインをひき、バンドソーで切断、
ベルトサンダーで仕上げ、その後、手仕上げを経て、
ね!?いい感じでしょう!
着色をした結果は、、、
まだ、クリアをかけてないのですけどね。「こんなサクラはないけれど、サクラだなぁ」の感じが面白い。
午前中はこんな丸太だったものが、夜にはここまで変身してしまったのですよ~。この木を植えていたお宅の方は知らないのですけど、知っていたら見せてあげたいですよね。びっくりするだろうなぁ、、、。
次は夏ですね!?
お楽しみに!
夏と秋は葉っぱでまいります。予想は当たっていましたか?(笑)
前の記事で書いたようにこのマグネットには、グラフィック、立体、木目の三つの要素をバランスよく盛り込みたいのです。そうするとあまりに特徴的な形にしてしまうとグラフィックの要素だけが突出してしまい、他の要素が見にくくなってしまうのです。だから形はシンプルな方がいいのです。雪の結晶がデザインしにくかったのはそういうわけなんですねぇ。
さて、葉っぱの形を決めてゆく過程ですが、CAD上で、図1のようにまず多角形を作ります。2、その多角形の各頂点をベジェという曲線の頂点に変換します。3、ベジェポイントをお好みで動かして、葉の形を変形させてゆきます。4、ある程度の形ができたら、任意の中心で回転複製します。
5、は4と同じ葉の形で複製の中心位置が違うだけ。なのに矢印の背景(地)の白の形はずいぶん違うでしょう。
6は、その地の形を意図して風車のような形になるように葉の形を変形させたものです。こんな風に、少しずつ葉の形を変えては回転複製を繰り返して、葉の形を決めてゆきました。
こういうデザインをする時にとても重要なのは、葉の形(図)それ自体と同時に並べた時の地の形なのです。図と同時に地の形も考えられるとデザインの質を一段上に上げることができます。こういう意味で上質なデザインは日本の着物の文様や家紋のデザインなどにもよく観察できます。
また、同じ意味でとても興味深いのは、ミュッシャのデザインです。
背景のオフホワイトが画面の中心に入り込み図になっている。図と地を同時に考える典型的な例ですね。ミュッシャのデザインがオシャレで軽やかな印象を与えるのはこの「図と地」のデザインの仕方が大きい気がしています。
そして同じ理由ですごく共感できるデザインをしている方がソネブロにいるんです!
KAZUYAさんです!
彼のブログを初めて訪問した時は嬉しかったのですね~。僕が思う「図と地」の意識を具現化していたからです。数ある作品の中でも、特に気に入ったのが写真の作品で、よく見て下さい。隣り合う花との間に出来る不思議で美しい菱形、円状に並んだ内側に出来る太陽のような余白、あるいは、一個の花の中に地の白がもうひとつの花を作っているところ。
実はこの作品を見た瞬間、惚れてしまって、お金を出しても欲しいと思ったのですがなにせ貧乏、、、。そうコメントをしましたら、KAZUYAさんがなんと!?「作品を交換しましょう」と提案してくれたんです!!!
嬉しかったですねぇ、、、。というわけで、この作品は今、僕の手元にあるのです~!この作品、ホント好きです!すばらしいと思います。ますますがんばってほしいですね~!
というわけで、「図と地」の両方が美しい形を気をつけながら決めた葉っぱの形は、
こうなりました。右左の両勝手を作って、いろんなバリエーションが楽しめることでしょう。そして、同じ考え方で出来た、秋のデザインは
虫食いの葉っぱ!ね?地の白の形も面白いでしょう!?
夏の葉のグラフィックが決まったら、今度は立体の表現の検討です。
凹凸具合をいろいろと検討して、右下の形に決めました。で、次は色と樹種の選定。
ヤシの木、ヒバ、ヒノキ、モミなどに着色して年輪と色の対比を見ながら、モミに決定。
ワンバイ材。この中から出てくる木目は?
こうです。同じ板ですよ。で、この曲面から、線のようにうんと斜めに切り出します。
すると、各頂点に高低差のある面白い立体になったでしょう?で、これに予定していた色を付けてみました。
あちゃー、、、なんか違う、、、。色が濃いと立体感が見にくくなるのねぇ、、、。
ならばと薄めの色をつけて、まぁ納得できました。
さて次は、秋の虫食い葉っぱ!
厚みや高低差、カーブの緩い、深いの程度を微妙に変えて、出てくる木目と、立体感の微妙な加減を検討します。
左の材は木目の中心が材の巾の真ん中ほどにあります。そして右の材は木目の中心は左端にあります。
S字のカーブに切り出すと、左からは孔雀の羽のような、右の材からはS字にうねった木目が出てきますよ~。
ね?右の材は桜の時に不採用になったレッドウッド。秋の枯葉色にぴったりです。
使えてよかった~
この工程はまず、2箇所の穴を空け、
S字に切り出し、
穴位置を基準にアウトラインを引き、
バンドソーで切り出してゆきます。自分用も含めて4セット分あるのでだんだん飽きてきました~w。
う~ん、壮観ですね。
さて、本棚の仕様はメープルですが、写真は上がシナで下がメープル。違いはすごく解り難いでしょう?実際に見てもその差はわずかですが、メープルの方が重く、硬いのでやはり光沢があってキラキラしているのと、シナはクリーム色、メープルはもうちょっと人の肌に近い色をしています。
基本の断面は黒の丸印を付けた24ミリのラワンランバの表面に赤のマジックを塗ったメープルの付き板貼りの2.5ミリベニアをプレスして、そのコバにメープルの無垢材を接着するという、突き板の中でも最高の仕様です。(だからもちろん手間がかかります)
台形型の側板に面材を接着しているところです。2枚の台形を横から締めると接着剤がすべりを引き起こし、上下にずれようとするので、赤いクランプで上下も締めながら、面材を接着しなくてはいけません。この状態で半日は放置しなくてはいけないので、それだけでも無垢の面材の仕様って贅沢なことがわかるでしょう?
面が付いたら、鉋で突き板の表面と平らに削ってゆきますが、突き板の厚みはおおよそ0.15ミリなので、2回以上突き板を削ってしまうと下地のラワンが透けて見えてきてしまいますから、ここで出している鉋くずの厚みは15ミクロン程度です。今でもこの作業は神経を使います。
まず、中央の仕切り板を付けて、左右の側板をビスケットで組んでゆきます。ここでは一箇所に10枚のビスケット。
この状態で翌朝まで放置して、次の日に、
天板を組みます。ここは一箇所に8枚のビスケット。
合計24枚のビスケットと加えて背板も同時に接着剤を使って組むので、上の2枚の写真の間には過酷な作業があるんですけど、時間との勝負なので写真は取れないのです。今こうしてようやく写真を撮っている時点で実はゼーハーゼーハーなkuniなのでした。(笑)
本体が組みあがってやっと棚板の正確な間口が決まります。棚板は着色性がいいシナランバにシナの無垢材の付け面の仕様です。
正面にレリーフをはめ込む溝を突き、残った3ミリの面に1.5Rの小さな小さな面を取りました。サンドペーパーで仕上げたら、棚板だけはすぐに着色です。
というのは、木材の着色ってものすごく神経を使わないと、きれいな上がりにならないのです。一番重要な点はいかに均質にペーパーが当たっているか?なんですけど、例えば、今回は6枚の棚板があります。この6枚にペーパーを当てて、積み上げるでしょう。板と板の間に1ミリに満たないゴミが挟まった状態で10センチ棚板同士がずれたとすると、そのゴミが付けた10センチの痕跡が着色した時にムラになって出てしまうのです。
着色剤をザッと塗ります。この時、シナの木目はかすかにしか見えないでしょう?これをウェスで拭き取ると、
ほら、年輪の硬いところは顔料がささりにくいので色があまり付かないのでこういう濃淡が出ます。「シナにはパステルカラーが似合う」と言っていたのはこういう効果が出るからなのです。
ソファーのライトグリーン、遊び場のダルピンクにブルーグリーンの3色を棚板に使いました。
建築の内装はいろんな建材が使われていて、そこに新たに家具を入れる時にさらに違う樹種を使うとバラバラになってしまうのです。
今回の本棚が本体はメープルで棚板がシナの着色なのは、本体をドア、ドア枠の色に近いものにして、かつ遊び場の色を取り入れることで両方の架け橋のような存在にしてやれば、この空間にしっくりと馴染むだろうとの考えからでした。
さて、本体はさらにもう一枚地板を付ければ完成ですから、次は棚板にはめ込むレリーフです。
いろんなことが起きていて、kuniは今、いっぱいいっぱいです、、、。
相変わらずの貧乏でw~とか、
復興支援のプロジェクトにちょこっと参加とか、
ここではさすがに書けない、あんなこと、こんなこと、、、。
ちょっとめげてるなぁ、、、。w~。
「笑顔でいないと福の神が逃げていく」って!?
それでもなぁ、、、、。
超の付く愛読者のPさんに、「kuniさん、ちょと暗い」って言われちゃいましたんで、空元気でも明るく行きますか~!?
本日は木目のマジックのネタバラシから参りましょう! (笑)
ここに一枚のワンバイ材があります。木目の具合をよく見て下さいね。右と左を比べると左の方の木目がくっきりしていて右の方は細かく素直そうです。これはおそらく微妙に左に傾いていた樹で左半分の側の細胞が自分を真っ直ぐにしようと頑張った結果なんです。こういう部分を「アテ材」と言います。
木材は普通、繊維の長さ方向にはあまり縮まないのですが、この「アテ」の部分は乾燥に伴って縮むことが多く、精度を求める部材にはこの「アテ材」は使いません。でもレリーフの場合は曲がっても裏を削り直せば問題ないので、木目が面白い方のこのアテ部分をあえて使うことが多いのです。
右と左をそれぞれ同じ凹凸に切り出した結果は、
ほらね?左の方が圧倒的に面白いでしょう。「癖のある方が面白い」これがマジックのネタ、材料選び編。
参考までに僕の木工人生で出会った最強のアテ材がこれ。
これ、元々は一枚の平らな板だったのですよ!部分的にはがれて反りまくって、こんなになっちゃいました。材料置き場にある日「角」のような物が見えて「なんだろう?あんなものあったっけ?」と近づいてびっくり!
以来、何かの機会に見せようと何年もとってあったのです。
はがれた部分を見てみると、
ほらシマシマしてなんだか癖がある顔をしてるでしょう?
僕じゃないよ、材料の話!
次は、木目をどういう角度で切るか?編。
ツーバイ材から3本の角材を切り出します。
Aは年輪に90度に切断、Bはおおよそ45度に、そしてCは15度ほどでしょうか。その結果は、
Aはまったく変化なし、Bはやや、木目がゆれる、Cは大きく揺れる。
年輪を立体的に切断する時の角度によって、結果はまったく違ったものになります。
次は応用編。
去年の椅子の製作の時に出たウォールナットの白太の部分です。この中で明暗のはっきりした個体を選んで、
その材から黒い線のように角材を木取ります。こうして角度をつけて木取るだけでもその手間は何倍にもなります。で、この角材を赤のマジックのように凹凸に切断すると、
見事な黒白の波模様になります。
材を選び、木目を選び、ヘンテコ木取りに変態加工。すべてのパーツに対して個別に、それに適した木取り、加工をしているんですから、その手間たるや、、、、。
本体はメープル、棚板はシナランバの着色に正面にレリーフのキャスターで移動式の本棚。今はキャスターはまだ付けていません。ここで付けてしまうと床のホコリが付いて大変なので、現場で付けることにします。
これに本が入ると100キロなんて軽く超えます。キャスターは耐荷重70キロのものを6個付けますから大丈夫ですけど、本棚を動かすということは、壊そうとするのと同じことなんですね。まず、床が完全平面っていうことがないので動かすたびに箱が歪む、イコール、組み手に無理がかかる。なので極力丈夫にするために地板は2枚構造でいくらかでもねじれに強いようにしました。地板と側板はビスケット10枚に長さ90ミリの木ねじ5本を併用しています。
側板をよく見ると、明るい色のところが数箇所見えるでしょう?これはメープルの木目がうねっていて、光をよく反射している場所です。
写真にするのは難しいのですけど、これがメープルのキラキラ感。
で、棚板は、
モミの木目のはっきりした個体を使ったり、
キハダのウネウネ~
ウォールナットの、、、なんだかウマそう、、、チョコレートっぽいか?
全アイテムを撮っていたらきりがないので、次はマグネットバー。
一番長いのはA3用紙の長手の寸法で、中はその妻手の長さ、小はA4の妻手の3種。計30本。いくつか見ると、
手前からタモ、ウォールナットの赤味と白太、セン。
手前から、タモ、キハダ、上2本は台湾ヒノキ。
今回予想以上にきれいだったのは、ヒバ。庭木だったもので桜を作った丸太の余りから取れました。白太(しらた)のからみがいいでしょう!?
さて、マグネットバーを入れる箱を作ろうと、、、。出してきたのは札幌市内の個人宅に植えられていた桐の木。ピンタッカーの釘打ちだから、梱包程度の作りですけど。
4っつの箱がきれいに積み重ねられるように、側板の断面をちょっとだけ手をかけて、上下の凹凸がパコっと、
はまります。
やっとここまできたねぇ、、、。精神的にかなり厳しい状況だったので、なんだかジンジンします、、、。
「お前たちきっとかわいがってもらえるぞ、、、」
ふたの裏に落書きしちゃいました。
四季のマグネットは、
桜と梅!?
夏の葉っぱ。色の中で一番難しいのが緑かもしれません。これね、6回色を重ねてようやく納得したんです。
木目がちゃんと対称になっているのが解りますか!?
秋~♪
冬は何たって!
ワシ?
でもまだ先です。(爆~)って、これでオチじゃないよ。
以前の記事で学生時代にヨーロッパに行った最大の収穫は日本の再発見だった話をしました。その時思ったのは、北海道の特殊性でもあったのです。
北海道の残っている文化財ってせいぜい江戸末期以降です。だから日常に古くいい物を見る機会が少ないのです。自分の中に日本の古くて上質なものの記憶がないのはそうした事情もあることに気付かされました。
僕がアートの仕事をするチャンスって子供に関わる場(学校など)が多い。そうするとやっぱり子供のために何ができるのか?って考えるのです。たとえ、かすかな記憶であれ、上質なものがインプットされていることと、いないとでは、やっぱり何かがちがうことでしょうし、一緒に見る親の反応もあることでしょう。だから、そういうチャンスには精一杯いい物を創りたい。美しいものは、心にきっといい影響を与えるでしょうからね。
モノつくりとしての僕の役割でしょう。
(照れ)
ミーン、ミーン、ミーン、
あはは!
後日の夕方、のえるさんに納品後の写真を撮りにうかがいました。
あは~!賑やかなことになってますね~!
あ!!!
そうか!葉っぱは四隅に使う手があったんですね!?これは考えませんでした。いいですねこれ!
それと、ダウンライトが真上から当たっているので、サクラの表情がまた違った雰囲気です。
Yさん。
「私が葉っぱを流れるように貼っておいたら、次の日はこんな風になっていたんです」
と、スタッフの皆さんでけっこう楽しんでいるみたい?ちなみに右端の枝風のは、院長先生の作。これもまた思いつきませんでしたね!
さて、本棚は?
馴染んでますね~。ずっと前からあるみたい!
あはは、子供の横で、役目に徹してますな。
「ちゃんと語り部になるんだぞ~。じゃないと素通りされちゃうよ」
「だから言ったじゃん」
納品後の様子を写真に撮れることってめったにないのです。いつも仕事に追われてますんでね。終われば次の仕事を進めないと食べてゆけないので、、、。
でも、いいものです。特に今回は使われている様子を見るのは次に確実に生かせる気がしています。こうして予想していなかった使い方を見たり、人の視線を見たり、大きさはこれでいいのか?とか、考えるべきことはたくさん見つかります。
おまけにYさんにマグネットの追加を注文いただきました。
「サクラの時期が終わったら、夏までの間の物が欲しいですね」と。
w~、また悩みそう、、、。
受付にはポストカードプロジェクトも置いていただきました。なんだか嬉しい仕事ができましたね。
ちょっと自分をほめてやったkuniでした。
『顔晴った』かいがありましたね^^
ライトで違う顔を見せてくれますね。
みんなが、あれこれとkuniさんの作品を楽しむって本当に素敵な事ですね~
人の心に響いている証拠ですね♪
『顔晴る』・・・早速使わせてもらいました♪
いい言葉だなぁ~
by Dandelion (2011-04-22 00:01)
kuniさん 今後も春夏秋冬マグネットボードの様子を写真に撮ってきて~
院長先生のアイディアいいですね♪
本棚は待合室にとても良くマッチしてますね!さっすが~!!
by mipoko (2011-04-22 00:43)
まずは新鮮な気持ちでnice!
週末にコメントします
by COLE (2011-04-22 00:48)
おはようございます
ホント素敵ですね
(^^)/
by はくちゃん (2011-04-22 08:44)
医院長先生もすごい^^
マグネットの使い方、すてきですね~✿
本棚、とても馴染んでます^^
新入りなのに古株のように?違和感なく
院内の雰囲気に溶け込んでいますね(^^)/
by めりー (2011-04-22 11:43)
いきなり愛されてますね!!
マグネットは特にそうだと思うのですが、手に触れるじゃないですか、そうすると技術が分からなくても伝わる何かがきっとあると思うんですよ (^^
きっと手に取られた皆さんは暖かい気持ちになったであろうと思います。
それがボード上に出てますよね~
幸せな道具です!
本棚も見事に仕事頑張ってますね!
ひっそりと頑張るのがイイですね (^^
ご子息、中央大学にいらっしゃるのですか!
世の中は狭いですよね~
これからの時期の高幡不動尊は6月からの紫陽花が桜よりずっと素敵なんですよ!
もし、いらっしゃる事があれば連絡くださいね!
あ! ポストカードのメールを送り忘れてる・・・(^^;
自宅に帰ってから送信させていただきます。
by レイリー (2011-04-22 12:36)
院長先生も、なかなかやりよのお~(笑)
早速、みなさん楽しんでますね。
そうそう、思い出したんですが、
学校にあったマグネット、よくいろんな形に
並べ替えて遊んでたこと、思い出しました。
あれ、思わずいじりたくなっちゃうんですよね~
そんな楽しみも、待合室の空気を変えてくれたんじゃないかなと思います。
だから、追加発注かなって。。。
あ、この記事にもリンクつけなくちゃと思い、
文章微修正して、15時更新にしました。
by cjlewis (2011-04-22 13:02)
こう言うふうに活用してもらうと嬉しいですよね。
楽しく使ってもらうのが一番ですからね!
月曜日にポストカードの記事をアップしようと
思っています。
そうやなあ〜その後しばらく記事の後にお知らせでバーにしてもいいですね〜
また考えます。(笑)
by hatumi30331 (2011-04-22 13:17)
院長先生なかなかやりますね(☆ー☆)
心のこもった素敵な作品達はやっぱり愛
されますね♪
by KAZUYA (2011-04-22 14:54)
楽しんで、お役に立っていますね
みなさんのお気に入りな雰囲気が伝わってきます。
本棚、可愛いです、子供目線
さり気無く使われているところが、
いいですね、
もっと、よーく観察してーなんても思いますが
夏までの間ね、
つゆ、あじさい、かたつむり、かさ
連想ゲームね
なにを考えられるのか、楽しみです
カード、ありがとうございます、
皆さん惹きつけられますよね、素敵なカードですもの
by engrid (2011-04-22 15:08)
こんばんは。
何だかあたたかい気持ちになれるマグネットになりましたね。
本棚も子供たちがむらがりそうです。
自分の作品が皆の手に触れて使われて行くのって
本当に素敵だと思います。
皆が楽しんでいるのが伝わって来ました。
by chalice (2011-04-22 18:24)
院長先生、奥様、スタッフの皆様と全員に愛されているマグネット、
嬉しい事ですね。マグネット達も喜んでいますよ。
本棚も私の予想通り、初めからそこにあったかのようです。
しっくり馴染んでいますね。
側面を台形にした事で、とても安定感があります。
子供達やお母さん達にも安心感を与えますね。
by 青い鳥 (2011-04-22 18:27)
ほんとに馴染んでますね~(*´-`)
優しい病院の雰囲気が、本棚にも伝わってる感じです~
マグネットワタシも欲しい~щ(゜▽゜щ)
by chinoji (2011-04-23 11:54)
心安らぐ雰囲気を盛りたてていますネ~、素敵です。
by トックリヤシ (2011-04-23 17:37)
スタッフのみんなが楽しんで飾り付けた?感じですね それを見てた院長先生もつい遊んでみたくなったんでしょうね
いいもの 作りましたね
by nao (2011-04-23 20:51)
使う人の完成が作品をさらに昇華させていく
アーティスト冥利に尽きるのではないでしょうか
可能性を引き出す感性、ただただ敬服します
by COLE (2011-04-23 21:32)
桜から夏までのお題、楽しそうですね。何ができるか楽しみにしています。
by しょうたく (2011-04-23 22:36)
本棚自然に馴染んでいますね。
マグネットもとっても優しい雰囲気です^^
椅子の上に立って、そのうち子供達が
いたずらしそうですね♪
実際に使われている姿が見れて私も嬉しいです^^
by みち (2011-04-24 00:15)
あ、枝と葉っぱにしたんですねー。最初のマグネットを見たときは全然考え付かなかったです。
by こけもも: (2011-04-24 06:43)
良い仕事をしていると
次々に嬉しさが舞い込んできますね~♪
仕事の豊かさと生活の豊かさは、なかなか比例しないものですが、こういう嬉しい現場を見ると心だけは間違いなく豊になれそうですね^^
by S_S (2011-04-24 09:21)
>Dandelionさん、『顔晴る』はね、青い鳥さんの記事で教えてもらったんです。「顔晴れ」って言われても、命令になっていないところがいいですよね。なんか、知っただけで得した気分♪
>mipokoさん、他の季節ね!?心がけときますが、、、そんなに何回もいけないかも~。自分のところでよければがんばってみます~。
>COLEさん、ありがとう!
>はくちゃんさん、うしし、ステキ~♪
>めりーさん、本棚ね、ここに置いた瞬間、感動したんですよ!「うぉー、ばっちりじゃん!」って。やっぱり棚の色をコーディネートしたのが大成功でしたね~。
>レイリーさん、そうね、おっしゃるように触る、それ自体がまず大事なのかな、、、。うん、ボード全体の雰囲気は造形として決まっているわけじゃないのだけど、楽しさはにじみ出ていますよね。まずはそれでよしとしますか!?
「高幡不動尊は6月からの紫陽花が桜よりずっと素敵」ですか?いいですなぁー。東京遠いです~。でも、「連絡ください」ってすごく嬉しい!ええ、一度お会いしたいですね。
>cjlewisさん、院長先生、かなりお疲れだったんですけどね。頭を切り替えたかったのかも?ですね。
ん?学校にあったマグネットって、事務所とかにある普通のバー状とか丸いのとかのことですか?
なんかね、このマグネットって、今後、追求する余地が大きい世界だなぁと思ってましてね。次の連載はTV収納第二弾なんですけど、そこにも登場予定なんですよ~♪
記事のリンク、いろいろ考えてくれて、とってもありがとさんです!
>hatumi30331さん、あらあら、いろいろ考えて下さり、ありがとうございますね!ご無理のない程度でどうぞ。
>KAZUYAさん、ありがとう!
ところで、インスタレーションの記事のコメレスですごく詳しく解説してくれて、、、。がんばってじっくり3回読んだのですが、文章としては理解できても、作品はやっぱり僕には難解でした、すんません~。
ああいう作品とかコンセプトを考える人ってすごいなぁって思いますねぇ。学生時代にそっちの方向は断念したんで、いつか理解したいと思うのですけど、やっぱり難しいですね、、、。
>engridさん、「つゆ、あじさい、かたつむり、かさ」あ、傘!?ふむふむ、可能性あるかも?アジサイは考えたんですよね、、、。いっしょに考えて下さってありがとう!ついでに他の季節のお勧めもありましたらお願いします!(笑)
>chaliceさん、そうなんですよ、なんだか楽しんでくれてるなぁ、、、、って、それが嬉しかったですね。納品の日、奥さんと最初に顔を合わせたときのお顔がほんとに嬉しそうでね。ずっとブログを見てくれていたんで、納品が待ち遠しくてしかたなかったようでした。
>青い鳥さん、「愛されるマグネット」ってすごいですよね!?そんな存在ってめったにあるもんじゃないですね。
本棚はほんとにバッチリ馴染んでました。何と言っても、棚板の色をコーディネートしたのが正解でした。側面の台形は奥様のアイディアだったのですけど、設計と作るのにはなかなか苦労があったのですよ。
棚板に埋め込んだレリーフは最初の計画ではこれもマグネットで付け替えられる予定だったのですけど、なくされてしまう可能性があり、ということでボツになりました。別な機会にやってみたいのですね。
それから、キャスターの取り付け部分も板バネ方式にして床のゆがみを吸収するようにも考えていたんですけど、マグネットのボリュームが大きくなってきたので、これもあきらめたことですね、、、。
というわけでけっこう紆余曲折があったんですよ。
>chinojiさん、待合室のもともとの雰囲気がよかったのでね、そこにうまくコーディネートできれば相乗効果ってことでしょうね。
あは!マグネットね、近いうちに、商品化しますよきっと。
>トックリヤシさん、初めてのコメントありがとうございます。おうわさはちょっと聞いてました。naoさんのところでお見かけしましたね。石垣島、こちらは北海道。別世界ですね、行ったらカルチャーショックだろうなぁ、、、。
>naoさん、うふふ、、、naoさんも遊んでみたいでしょう!?でしょ、でしょ!?ははは。
>COLEさん、火事場のばか力なんでしょうかね?ひどく追い詰められているのに、この頃さえているんですよね、、、。変な感じですよ。リーマンショック以降、極まってますよ。いろんあことがあって、ひっちゃかめっちゃか、、、。離れて行く人、助けてくれる人、いっしょに歩いてくれる人、いたしてくれる人、いろんな人がいて、これを何と言うべきか?この地獄が過ぎないと整理できませんな。すみません、ちょっと混乱してますね。
>しょうたくさん、あら、久しぶりにコメント下さって。忙しかったですか?はい、期待に応えられる様にがんばりますよ!
>みちさん、そうだね、子供も椅子に乗れば手は届くね。それくらい興味を持ってくれればいいのだけどなぁ、、、。
使われている姿。あ!そうだ!初めてですよね、使われているところを写真にしたのも、公開したのも、そうなんだ!そうか~、これはほんとにいい機会でしたね。
>こけもも:さん、ですよね?バータイプを枝に見立てるってなかなか思いつかないですよね~。
>S_Sさん、お客さんは、工程をずっとブログで見てるでしょう?「完成したんで納品します」っていうプロセスの何倍も楽しみなんだと思いますねぇ。だから、納品されてからの満足度さえ違う。自分のことながら、画期的なことをしてるんだなぁって思えます。
by kuni (2011-04-24 12:43)
このような喜びを直に味わえるお仕事って、
本当に幸せなことなんだと思います。素敵です。。。
マグネットの追加注文には納得っ♪
by MIKUKO. (2011-04-24 18:04)
わー、楽しそうな掲示板です。
でも、このマグネットで子供が遊ぶと、掲示物が落ちてしましますね。
遊び用の、掲示板があるといいかも。。
by nagi (2011-04-25 12:40)
>がんばってじっくり3回読んだのですが
解説じっくり3回読んで頂いたようで感謝です
ああいった作品はコンテクストやゲーム性が
大きいのでとっかかりというか何かきっかけ
がないと難解なのかもしれませんね(^-^;
でも世界にはああいった作品で有無を言わ
ず突き抜けた作品も多々あるのでそこまで
到達できていない部分がまだまだ未熟で
不徳の致す所です
解説から読解しようと試みて頂けたことに改
めて感謝です
by KAZUYA (2011-04-25 21:53)
心はれやかですね(^^
いろんな人がマグネットや本棚に触れてそしてその色もだんだん変化したりして 北星のお仕事もみごとでしたが今回の小児科という場所でのこのアイディアとこの質感 本当に見事です!
こんな作品がもっと沢山の場所で見たいよね(^0^
病院は体調が悪く来院する方が多いから心も体も神経質になりがちだけれど
この作品は病院を訪れた親御さんもきっと目にして心和むはずです
ありがとう!kuniさん!
by sodep (2011-04-26 08:51)