ナラ無垢材、蟻組みの文机 [ナラ無垢材の文机(蟻組みによる)]
2010年7月、いろいろ凹むことが多い中、嬉しい知らせが届きました。ソネブロさんのお一人、Jさんから、ご主人が文机を注文したい、とのメールが来たのです!ご主人は書家でいらして、僕のブログを見ていて下さり、頼んでみたいと思って下さった、とのことでした。
さっそくスケッチをして後日、お伺いすると、ご夫婦で迎えて下さり、そのお人柄がまたステキで、、、。帰途は実に爽やかな気分で戻る事ができたのでした。
その時お見せしたスケッチがこれ、
上からリビングテーブル風、ちょっとチャイニーズ風で下はジャパニーズ(笑)。ご希望はナラ材でとにかくシンプル。サイズは80×120センチで高さ29センチ。これだけ。「シンプル」にどんな「深さ」を盛り込めるかが、考えどころですね、まあいつものことですけど、、、。
で、即座にご主人が選ばれたのは、下のジャパニーズ!来ましたよ~。これ、一番大変でかつやりがいがあるデザインです。なんと言ってもこの組み手。総蟻組み!
価格は20万ですね。
さあ!材料を選びに行きましょう。
場所はkuniの昔の大家さんだった、渡辺木材産業さん。手前の低い山がナラです。あれこれとひっくり返すうちに、ハッとする材を見つけちゃったんです!それがこれ。
間違いなく、一本の丸太の一部。製材の山って、100枚前後が丸太の別には関係なく、混ざって積んであるので、その中から同じ丸太で揃いのモノを見つけ出すのは大変なことなんです。
日程に余裕があるので、まず荒削りをして、2階で2週間ほど乾燥させることにします。
削った後、並べて木目具合を確認します。
完璧!ナラの超柾目!4枚揃い!これはいい物が作れますよ!「シンプル」の中に盛り込む「深さ」のひとつの要素はこれで間違いないです。
ただし!
この板、良く見て下さいね。
逆光で見ると、色の濃い部分がムラになって見えますでしょう?この部分がすべて、逆目!一枚の板の中に順目と逆目が複雑に入り混じっているんです。
一年以上前なら、この手の材料は削る自信がなくて、選べなかったでしょう。というのは、こういう硬い材でどっちから削っても逆目の材の「欠け、掘れ」をほぼ完全に止める術をつい最近まで解明出来ていなかったんです。
機械で削った直後はこんなボロボロ。すごい「掘れ」でしょう!?これ、間違いなく削りで苦労する真性の曲者、じゃじゃ馬です。でもね、これがちゃんと仕上がると、それは素直な個体には絶対に出せないキラキラの個性を発揮するはずなんです!
「シンプル」の中に盛り込みたい「深さ」の第一の要素なのですね。
チェーンブロックで2階に上げて、しばしの乾燥です。はてさて今の自分のコンディションでどこまで出来るのか?ちょっと不安な出発ですが、、、。
2週間後、2階から材料を下ろしました。このところの強烈な暑さで強制的に乾燥しているようで、削った当初と比べると、やはり狂いが出ています。無垢材の作品はこうして乾燥の時間が取れるほど、安心して作業を進めることが出来ます。普段はなかなかそんなにうまくはゆきませんけどね。
改めて狂いを取って削った結果をよく見てみましょう。
導管の向きをよく観察すると繊維の向きはチョークの線のようにあちこちに向いてます。どっちからかけても逆目。機械での切削は逆目の掘れを止める限界があって、それ以上を望むなら、もう手鉋しかないのです。気合を入れて、僕の極限の研ぎで挑みます。
この時の鉋くずの厚みをマイクロメーターで計ってみると18ミクロンでした。ナラを相手にこんな鉋くずを出すのは驚異の世界なんですよ。一年前までこれは出来ない事だったんです。これは、ある刃物鍛冶さんと熱い熱いやり取りの中で発見した切削の新しい理論に基づいているのですけど、どれほどこのことを解説したいか、、、。でもね、この世界は、かなりの倍率での刃先の鮮明な写真と実験データを取らないと証明できないのですね、、、。まだ完全解明できていない、推論の段階なのです。いつかこれを理論的に解明したいけど、ライフワークのひとつですね。
ですので、せめて、この研ぎに使った、天然の仕上げ砥石をお見せしましょうか?あんまり機会がないでしょうから。
これ全部、京都で取れる砥石です。層によって呼び名が違います。左から、戸前、内曇(日本刀の研ぎ用)、巣板(大工道具用)、からす(カミソリ用)。左と右の石はキメが細かく中央の2丁は一段荒い。ところが、今回のように逆目であったり、硬い材を削る時は、むしろこの荒めの砥石で仕上げる方が調子がいいのです。これには深い深い訳があるんですけど、これを解説するのはとてつもない労力を要するので、いつかまた別な機会にしましょうね。
右からふたつ目の巣板という石の細部です。
通称「蓮華」なんて粋な呼ばれ方もします。
さて、手鉋で逆目を完全に止めて削った結果は、
逆光の光を反射するほど。ここまで出来るようになったおかげで、今回のようなじゃじゃ馬の材も選択肢に入れられるようになったのですね~。
kuni、まだ進歩してます。
バリバリの髄線、職人はこれを「虎斑」(とらふ)なんて言ったりします。(帝国ホテルの設計で有名だった、フランクロイドライトはこの「虎斑」が大好きで彼の設計した家具にはさかんに使われています。)
この面を基準として自動送り鉋盤で厚みを決めてやっと材料の段取りが出来ました。
接ぎ口を作って、
仮締め。かなりの精度です!
左右に均等に色の濃い部分を配置できました。こういうところが、同じ丸太から製材された、揃いの板を使えることの、すばらしい効果なんです!
さあ、接着です。
水浸しでジャブジャブ洗って、、、。3時間後。
接ぎ口の誤差を触ってみると、0,1ミリないですよ!すご!
ここまでの精度で接ぎが出来たのは、
最高記録かも!?
さて、ここまではなかなかいい感じですけど、この後の組み手が、、、。10数年ぶりですからねー、、、。
え!?そうなのって!? そうなんです。
うーーーーん。
続く!
接ぎが終わり、もう一度ある程度の平面に鉋がけをし終わって、三つの部品に切り分けました。足が二枚に天板です。
さぁて、皆さんこんな工程、生まれて初めて見るんじゃないでしょうか!?
蟻組みって、台形の凹凸が組み合わさって物理的に抜けにくい組み手をいいます。鉛筆で墨をしたら、
鋸を使って、ぎりぎりまでとことん攻めます。ここからの仕上げ代は0.1ミリほどでしょうか?
それをノミで仕上げてゆきます。
そうして出来た足の組み手を、正確な位置に仮固定して、天板側に小刀で線を引いてゆきます。ここではもう鉛筆の線では太くてダメ。
寄って見ると、こんな感じ、
そして、この線を頼りに、今度は治具を使って手鋸で挽いてゆきます。
ほんとは、機械を使いたいところですが、80センチ×120センチの天板を機械の上に立てて加工するのは危ないので、この場合は手鋸にしました。
またギリギリまで攻めて、
入角をノミで仕上げて、オス、メスの組み手がおおよそ出来てくるわけです。
こんな風に加工してるんですけど、こんなデッカイ板の端っこに0.1ミリ単位の加工をしてるって、自分でも笑っちゃいますね。
さて、少しずつ組んでみて、
きついところをノミで微調整し、また組んでみて、
また、ノミで削りを何度も繰り返します。
そうして、やっと仮組みまで来ましたよ!
うーーーん、でも、精度がイマイチだなぁ、、、。
しょうがないね、、、。十数年ぶりだもんね、、、。あの手、この手で妥協するしかないでしょう。
これが、今のkuniのベストなんだから、、、。
えいや!組み立てるぞ~!!!
横方向にクランプで締めながら、最終的には、プレスも使って、
縦方向にも圧力を。
ここ、写真2枚しか撮れなかったけど、ほんとは、
ヒョエー で
うりゃー で
ゼーハーゼーハ なんですけどね、、、。忙しくって写真撮れなかったんです(笑)。
どうにか、組み立てまで来ました!あとは、仕上げ削りと塗りですね!
山は越しました
よ!!!
もうちょい続きます。
さあ!完成しますよ!
出稼ぎに行っている間に組み立て終わった文机は接着剤の水分も飛んで、ほど良く乾燥していました。
特に組み手の部分は互い違いに木口が出ていて、木がやせるとその分が段差となるので、なるべく乾燥させてから仕上げたいのです。これに関してだけは、キビシイ残暑が味方してくれていますね。0.1ミリほどの段差が出来ていました。
また、20ミクロン前後の鉋くずを出しながら、最後の削りです。鉋で削る工程は今回で3回目ですね!
とにかく逆目で掘れが出ないように、細心の削りです。こうして限界まで鉋で削るのには深い訳があるのです。今回のようにどっちから削っても逆目で掘れが出やすい材を「多少のことは、、、」と妥協してしまうと、荒いサンドペーパーで掘れたところまで落とさなくてはいけません。そうすると、どうしても平面度が落ちてしまって、なんともなしにだらしのない面になってしまうのです。それを妥協せずに鉋で限界まで削れば、余計にペーパーを当てる必要がなく、その分平面度の高いすっきりとした仕上がりになるのです。
「国本の作るものは何か違う」っていう印象を持ってもらえるのは、こうしたわずかな工程でひと手間余計にかけることでの完成度の高さがもたらすことでしょう。
完成度が低ければ、どうしても見る人はそこに目がいってしまい、肝心の木味を見る目が曇ってしまいます。完成度が高ければ、形も細部も安心してみる事が出来て、木味はストレートに伝わることでしょう。
僕が一番見てほしいのはそこなのです。デザインでも技術でもない、木そのものの魅力をとことん見せたい。その言葉は木の言葉であり、自然、地球の豊かさを語っているはずなんです。だから僕は胸をはってこうして製作工程をお話できるんです。言いたいのは自分のことではないから、地球の豊かさについて、ですもの。だから皆さんもこうして、素直に面白がったり、まったく違うジャンルの人でも感動したりしてくれるものと、確信しています。
鉋がけがやっと終わって、サンドペーパーを当ててゆきます。やっぱり限界まで削ったのでペーパーがけがラク!さらりと仕上がり、焼印を!
今回はジャパニーズテイストなので、漢字の焼印に。
そして、とうとう塗りに入りました。
書に使うので、耐水性のある塗装にしなくてはいけませんから、今回はウレタンのガン吹き。
塗りはおおよそ6工程で最後に磨きを入れて、ウレタン反応させるタイプのワックスをかけて完成です。
ほら、艶が出てきましたでしょう!?
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完成ー!!!
不規則なスジ状に色の濃い部分がすべて逆目の部分。
第一の見所、蟻組みの細部は、
ウシシの美しさでしょう!?
そして、第二の見所、ナラの本柾でこそ、見ることができる、髄線=虎斑模様のバリエーションが全面に広がっています。
これぞナラ!!!
虎、虎、虎
下、左から3分の1から上、右から3分の1を結ぶのが接ぎ口で、それを中心に木目は対象(ブックマッチ)なので、よく見ると、髄線の斜め具合が左右対称でしょう?
光の具合ではこんな風に髄線が浮いてキラキラしてるようにも見えます!
ところでね、
最近知り合って、とても仲の良くなったお茶室も出来る、腕のいい大工さんがいるんですけど、彼は、この机を見て「もっと面白い組み手でも良かったんじゃないの」って言ったんです。
確かに、組み手の世界には皆さんびっくりするほど、もっともっと、美しく、難しい、組み手のバリエーションがあるんですけど、今回はいろんな意味でこれで十分と思ってるんです。
たぶん、今回の蟻組みでさえ、見るのは初めてという方が多いでしょう?それと、もっと手間のかかる組み手になると、作品の意味が木味よりも技術のウェイトが高くなってしまうと思うのですよね、、、。だから、今はこれで十分。その大工さんとの会話はちょっと面白かったのです。それぞれの立ち位置があるなぁと思えて。
さて、最後に今回のベストショットを。
天板の巾は80センチで4枚接ぎです。その4枚をどう接ぐかによって、この天板全体がかもし出す雰囲気はずいぶん変わります。
今回は色の濃い部分を2箇所に配置する接ぎ方にしました。それによって2本の木立、あるいは滝のような、逆から見れば、2本の炎のようにも、見えたりします。
「とにかくシンプル」でありながら、どれだけの豊かさを封じ込めたか?もう十分伝わりましたかね?
難しかったけど、楽しい製作でした!
Jさんご夫妻
ありがとうございました!
バンザーイ!完成おめでとうございます。二人で食い入るようにブログを拝見しました。主人は末代ものだと申しています。一つの机ができるまでの過程が初めてよく分かりました。国さんに代わってこの机を大切にいたします。土曜日が待たれます。
by JUNKO (2010-09-09 22:00)
あ〜 もう何回もスクロールして見ちゃうじゃないですかぁ〜さっきまで「早く寝なきゃ」と思っていたのにもう1時間以上経ってる〜 どうしてくれるんですかぁ
この釘を一切使わないシンプルながら高い精度を要求される作り!
気持ちが一つの方向を向いてないとここまで完成度の高いものは作れないと思います!(^^
kuniさんの気持ち 伝わってきます!!!
by sodep (2010-09-09 22:01)
kuni様の鉋掛けにうっとり!!!
作品観て またまた うっとり!
kuni様ってマタタビ?では俺は猫?
ウレタン反応させるタイプのワックスですか~?
ポメは使用したことないです・・・
by ポメラニアン (2010-09-09 23:49)
最近の建築現場では既製品ばかりで殆どの現場で鉋屑も見なくなりました・・・・(;_;)
by yanasan (2010-09-09 23:57)
ジャパニーズテイストとの事ですが、洋間でも似合いそうです。蟻組みの部分が美しいですねー、広いリビングがあったら置いてみたいです。
by こけもも: (2010-09-10 03:39)
美しい机になりましたね^^
肌触り?手触りってどんな感触なんだろー^^
思わず机の表面を手でなでてみたくなりました♪
>木そのものの魅力をとことん見せたい
kuniさんの作品作りへの想いと
木そのものの豊かさを 記事を通して
伝わってきます♪
by めりー (2010-09-10 08:39)
ついに完成したのですね・・・
とても素敵です。
これまでの過程を拝見させて頂いてましたが
少しずつ楽しませてもらいました。
いつも思うのですが・・・
お写真は、どなたが撮られているのですか?
(くだらない質問でしたね・・・汗)
by NOA (2010-09-10 12:11)
とても素敵な文机ですね~そして美しい(^-^)
やはり丁寧な仕事には美が宿りますね☆
by KAZUYA (2010-09-10 12:20)
すばらしい
模様も表情、生き物
使い込まれるうちに、変わってくるのでしょうね
組み手には リズムを感じています
完成おめでとうございます
by engrid (2010-09-10 17:43)
やっぱりkuniさん作品ですね!
物語のを見ているように、スケールの大きさを感じます♪
kuniさんが、ホントに伝えたいものを今回
書いてくれて、とても良かったな~って思います。
人の受け取り方だとは思いますが、作品たるもの(全部作品と思ってますので^^)を世に送り出す時、詩にしても絵にしても作者のホントの想いって、受け取る側しだいで
色々と変化しますよね
でも、こうやって生の本心を聞けるのって
私個人の意見としては嬉しい事ですので^^
そして、その思いの深さ…
素晴らしく思います♪
by S_S (2010-09-10 20:38)
こんばんは。やっと完成ですね~。大きくて美しい文机ですね。今回の蟻組、詳しく見せていただきありがとうございました。ナラの木がこんなにきれいな肌をしているのを初めて見ました。この机の前に座ると、豊かでしかもシャキッとする感覚になるでしょうね。
by whitered (2010-09-10 21:56)
完成しましたね~♪
木口の、鉋を掛けてテカテカに光った感じが
好きです。私が掛けると微妙に凸になっちゃう
んですが^^;シンプルな蟻組が木目の美しさを
強調していますね!
鉋でビシっと決めた形は綺麗ですよね!その拘り
がkuniさんの味ですね!
実際に触ってみたいです~!
あ!学生の時に買った「木工の継手と仕口」の本を
まだ持っています。見ているだけで面白いんですよね^^;
by みち (2010-09-11 00:39)
>JUNKOさん、こんなコメントをいただけることは、作家冥利につきるんですね、、、。ほんとにありがたい瞬間です!これこそがブログの本当にいいところですね。こんなステキな交流の手段は他には考えられませんものね!もうジンジンしちゃいます。ありがとうございます!
>sodepさん、明日もあります。はやく寝てね!?「どうしてくれるんですか?」って、「あんたの勝手でしょ!」 って、あーはっは!あなたの反応がいつも嬉しいkuniです!ありがとう!
>ポメラニアンさん、あ!ここにもよだれ垂らしてるひとがいた!?うふふ。
>yanasanさん、今、出稼ぎに出てるのは、大工さんの現場なんですけど、ほんと今は鉋がけなんて必要なくなっちゃいましたね。現代の木工の寂しい側面ではありますね。
>こけもも:さん、ええ、ええ、洋間でも何の違和感もないと思います!蟻組みって和洋共通の組み手でもありますしね。
>めりーさん、手触りね!?触らせてあげたいなぁ、、、。僕の作るものは手触りいいですよ!時々頬擦りする人いるくらいですから!ワックスを使っているのでなおさらいいんですね。
想いがちゃんと伝わっているのが嬉しいです~!
>NOAさん、あなたが楽しんでくれていることは、僕の支えでもあるのですよ。ありがとう。写真ね、12秒のセルフ。ウシシでしょう!?
>KAZUYAさん、さすが、デザイナーですよね。理解してくれてるなーって感じます!ありがとう!
>engridさん、虎虎虎!堪能していただけましたか!?そうですね、年月とともにまた変化する面はありますね。特に色は「焼け」は大きいでしょうね。後は、導管に埃とかが入り込むことで、歴史仕上げみたいな面もありますね。
>S_Sさん、嬉しいコメントをしてくれますね~。こう言ってくれると、自分が目指すことになおさら確信が持てるんですよね!ありがとう、マブ!
>whiteredさん、「ナラの木がこんなにきれいな肌をしているのを初めて見ました。この机の前に座ると、豊かでしかもシャキッとする感覚になるでしょうね。」って、、、。この理解度の深さ!ほんとに嬉しくなります!ナラの本柾ってなかなか見る機会もないでしょうしね。そういう意味でも今回の製作はいいチャンスでしたね。ありがとうございました。
>みちさん、鉋はコンディションの維持が大変ですからね、、、少なくとも夏と冬では大きくかわりますから、その都度、台を直さなくちゃ仕事になりません。素人の方はそれができないでしょう?「凸になる」ってたぶん真ん中が減ってしまっているからなんですよ。
「木工の継手と仕口」ね!僕も持ってますよ。あれはいい本ですよ!僕にとっても、教科書ですね。
by kuni (2010-09-11 08:35)
おはようございます
美しいですねぇ
こういうすばらしい作品を観ると、木って素敵だなぁって思います
by はくちゃん (2010-09-11 08:47)
ご訪問頂き、nice!をありがとうございます。
素敵な文机ですね〜。
by hatumi30331 (2010-09-11 14:06)
拍手!パチパチ!
by プランツマーケット (2010-09-11 14:39)
いや~美しい!の一言です!
組み手、相当な技術を要するのでしょうね~
百分の1の世界の神業の作業が手に取るように伝わってきました。
楽しませて頂きました!
by chinoji (2010-09-11 20:35)
美しく、すばらしです。
大自然が生み出した芸術もさることながら、kuniさんの技術と知識と感性がその魅力を大いに引き出していると思います。^^
by miyake (2010-09-11 22:03)
毎日なぜかここにきてしまうキトクな私。
本日納品ですか?
手から離れて行くときにkuniさんは作品にどんな思いを伝えるのかなぁ
こういう作品って今だけじゃなくてずーっと長い時間を人と過ごして行くんでしょうね
机という道具なんだけれど「道具」ということばに収まらない気高さが惹かれるのかなぁ
あ もうこんな時間だ
明日は長ネギの出荷作業なので本日はこの辺で(^0^)
って へんなコメントですみませんm(__;)m
by sodep (2010-09-11 22:36)
おめでとうございます!
by COLE (2010-09-11 23:14)
ブログを再開してもらって嬉しいなぁ~
by thisisajin (2010-09-12 05:40)
おはようございます^^
ご訪問をありがとうございます♪
拙いblogですが、どうぞよろしくお願いします。
by baby_pink (2010-09-12 09:04)
二世代、三世代、それ以上持つ、、、
ドッシリとした机デスゥ~♪
虎斑模様のチジミ☜(^^)、、ココ、エエです
by の (2010-09-12 10:37)
蟻組み&鉋技…
キラキラ…トラトラ…
Wonderful~(絶叫)
この素晴らしさを喜んでくれる方のもとにいけて、机も幸せですね☆
by 幹 (2010-09-12 19:53)
>はくちゃん さん、木ってステキだし、結局、自然、地球がすごいのですよね、、、。
>hatumi30331さん、niceの押し逃げですみませんでした。またちゃんと伺います。
>プランツマーケットさん、見る目のおありな方だから、ちゃんと伝わっているんでしょうね!?ありがとう!
>chinojiさん、シビアな面と案外アバウトな面もあるんですけどね。いやいや、神業ってことはないですわ!僕ぜんぜん神にはなれていないです!(笑)
楽しんでいただけるのが一番嬉しいです~。
>miyakeさん、よく思うんですけど、僕はすし屋の板さんみたいなもんじゃないでしょうかね!?ネタがよくなきゃ話にならないんですよね。(高いという意味ではけっしてないけど)
>sodepさん、あらら!?毎日来てくれていたんですか!?それは嬉しいなぁ~。
自分の手から離れていく時、やっぱり嫁入りの親の気分なんでしょうかね?「かわいがってもらえよ、、、」てな感じですよね。
そう、単なる道具ではけっしてないですよね。だって教わるのは人間の方だから、、、。
おー、ネギの出荷ですか!?植物の成長をつぶさに見るのも苦労でしょうけど、楽しいでしょうね!?お疲れ様!
>COLEさん、はい!ありがとうございます!
>thisisajinさん、また来てくれて嬉しいぞ~
>baby_pinkさん、COLEさんのところから飛んで来て下さったのでしょうかね?「人は一人では生きていない」これが言えるのはステキな事ですね。こちらこそよろしくどうぞ。
>の さん、3世代、、、たぶんモツかなぁ?自分で立証できませんものね!?
虎斑お気に召しました!?それはよかった。ありがとうございます。
>幹ちゃん、絶叫しましたか!?だよね~。こんな工程公開してるブログなんてきっとここだけだよね、、、。これを続けれたらきっとまたいいことあるって信じて、ひたすらやらないとね!?いつも応援ありがとうね!
by kuni (2010-09-12 20:55)
いやあ・・・やっぱり素晴らしいです
by silverag (2010-09-12 21:13)
拍手!
by 赤と青 (2010-09-13 08:38)
祝・完成!
私もこの机には、シンプルなこの組み手が一番似合うと思いますよ。素材の美しさを醸し出すたねには、控えめなポイントが大事ですよね!
by chako (2010-09-13 09:36)
ご訪問、nice、ありがとうございました!
素晴らしい職人技ですね~
私は金属加工業(主に旋盤工)をやっておりますが、やはり木工の技術には到底及ばないと思っております。
蟻組み、芸術ですね~
by レイリー (2010-09-13 10:09)
凄いですね~。生きてる木の美しさをそのままに変身した机。
手で触れてみたいです、完成品を見ると
ここにどんな本を並べて、スタンドは花のシェードで・・・
夢が膨らみます♪
by aya (2010-09-13 16:52)
手触り良さそう。
こんなしっかりして、立派な机、いいなぁ。
何代も何代も使えますね。
by ☆marilyn (2010-09-13 19:05)
>silveragさん、お久しぶりのコメントありがとうございます!「いやあ・・・やっぱり素晴らしいです 」って、100点満点じゃないんで、照れますね、、、。
>赤と青さん、めったに見れないでしょうからね。僕が作ること自体が十数年ぶりですもの、びっくりしましたでしょう!?
>レイリーさん、まさか金属加工業(主に旋盤工)だとは思ってもみませんでした!職人同士よろしくお付き合いのほど!
>ayaさん、夢が膨らみますか!?ayaさん、想像力が豊かなかたでしょうからね、じゃないとあんな美しい写真は撮れませんよ!
手で触れさせてあげたいなぁ~。しっとり、ツルツルなんですよ。
>☆marilynさん、半世紀は間違いないとは思いますけど、それ以上は自分じゃ確かめられないですよね、、、。ということはすでにこの机は僕より長生きなのは約束されているんですね!?あら~、、、。
by kuni (2010-09-13 19:20)
今、法隆寺の宮大工だった西岡常一さんが書かれた本を読んでいます。木を生かすも殺すも作り手の心がけひとつ、というところにkuniさんの共通点を強く感じました。
by opas10 (2010-09-13 20:58)
やっとこの記事をゆっくり拝見しました。例によって、また逆に拝見しています。まずは、完成、おめでとうございます。これから、この前の記事を読ませてもらいますが、今、思ったことは、、、、というか、思い出したことがあります。
一枚の紙でも顕微鏡でみると、すさまじく穴があいているようだったり、繊維がよれあっていたり、決して人が思っているように平坦ではない。
木ならなお更でしょうね。
それは、のこぎりで切り出し、鉋をかけ、更にサンドペーパーで磨いていく。しかも、一気に仕上がりのところまで持っていくのではなく、木をなだめながら、いい子、いい子して、彼らの一番いい姿に削りだす、、、、というか、磨き上げるのですね。
「あなたは、こんなにもすばらしいんだよ」と木に話かけながら、時には叱りながら、時にはなだめながら、
黙々と削っていく木工の精神が見えるようです。
そうなんだろうな、一気に仕上げた荒っぽいものでは、決して、平坦にならないんだろうな。だから、ミクロンにこだわって、一段、一段、責めていくんだろうな。そこで、木の性と対話しながら、途中で、手をとめて、作業を中止して考え込んだり、時には、いまだと一気に削り上げる。
ある意味、木の性との戦いですね。
それに、木には種類が多いから、
一つ一つの経験が、次の新しい木との
戦いにも役立っていくんでしょうね。
さて、前の記事を拝見してきますね。
by kjisland (2010-09-14 12:21)
ご訪問ありがとうございました
実は祖父が生前の頃建具屋を商っていましたので、鉋掛けなどとても懐かしく思えました ^^
by かに吉 (2010-09-14 16:33)
>opas10さん、西岡さんの本ね!僕も夢中になって読んだ記憶がありますね。「木を生かすも殺すも作り手の心がけひとつ」は真実ですね。そう考えると、世の中にあんまり木を生かして仕事をしている人って多くはないように感じるんです。我の方が優先しているんですよね。「あの木は優れているとか、あの木は好きだとか嫌いだとか」勝手なことを言って。どんな木にも特有の魅力はあるはずで、そういう意味では人間とおなじなんですよね。
>kjisland さん、「あなたは、こんなにもすばらしいんだよ」って、そうですね。そんな感覚、確かにありますよ。木とはいろんな会話をしてますね。「お前、そう来たか!?どうしてそうなった!?自分お体を網目構造にして丈夫になりたかったのか~?」なんて。
手強そうな木には「こいつー削ったる!」とかね。(笑)
バリバリ削るとやっぱりだめでしょうね。少しずつ、だましだまし、、、そろりそろりと攻めていく感じでしょうか。
同じ木の種類でも個体差ってものすごくありますから、それもひっくるめて、膨大な経験の蓄積があっていろんな木が使えるようになるんでしょうね。いや、まだまだ知らない木はたくさんあるんですよ。
木の性とは「戦い」って感じではないかなぁ、、、。こっちが合わせる事の方が圧倒的に多い気がしますね。
>かに吉さん、あら!?ですね。おじいさんが建具屋さんだったなんて!「鉋掛けなどとても懐かしく思えました ^^」ということは、仕事場でよく遊んでいたんでしょうか?僕にはそういう親戚って一人もいなかったんで、逆にうらやましいですねぇ!また来て下さいね!
by kuni (2010-09-14 21:11)
完成おめでとうございます!!
できていく過程を見るのがなんだか楽しいです!
すごく気持ちよさそうな机ですね。
by ポートス (2010-09-16 11:26)
長い間ご無沙汰いたしました。
記事は以前に拝見していたのですが、コメントを書き込む余裕がなくて・・・
ご完成おめでとうございます。
「技巧的な凄さを見せるより、木そのものの魅力を最大限に引き出して見せたい」、
その方がよっぽど難しいですね。
木と対話し、時には褒め、時には矯正し、
時にはなだめすかし・・・
何だか子供の教育と相通じるものを感じています。
by 青い鳥 (2010-09-16 12:48)
>ポートスさん、工程、おもしろかったですか!?ありがとう。極力、解りやすいようにかいていますので、よかった。
>青い鳥さん、お忙しかったですか?心がわずらわされるような事でなければいいのですが、、、。
木の魅力と人の魅力を引き出すことの難しさは圧倒的に人の方が難しいと思います。そういう意味では、真摯に教育に打ち込まれる方には頭が下がります。
木はあるがままなので、働きかけに関してはとても素直に反応するのです。対して人間は感情がありますから、これが本当にやっかいですよね、、、。
すねたり、へそを曲げたり、隠したり、、、どうしてそんなことをしちゃうんでしょうねぇ、、、。
by kuni (2010-09-16 20:23)
素材を生かすデザイン作り。
私も同じようなコトを考えて日々製作しています。
素材を生かさないと、素材に悪い感じがしてね。(^^ゞ
なんだかとっても嬉しく感じました。(^^)v
by ちか (2010-09-17 21:51)
技法を見せるのではなく、木そのものの魅力を伝える事を優先し、細かいとまで手を抜かない、いいですね
ご苦労も多いと思いますが
by スミッチ (2010-09-18 20:36)
お久しぶりです☆
すっかりご無沙汰しておりました。
実は旧ブログの後半の2つの記事も読ませていただいていたんです。
kuniさんのこと、気になりつつ、
自分のことでいっぱいいっぱいでご連絡もできずにおりました。
また再開され、樹と向き合ういつものご様子をUPされたのを拝見してホッとしていたのです。
微熱大陸(←失礼ながら爆笑でした)はそろそろ
いつもの情熱大陸になられましたでしょうか。
これからもkuniさんの記事、楽しみにさせていただきますね。
どうぞよろしくお願いします!
by chibiroh (2010-09-19 15:14)
kuniさん、こんにちは。そして私のブログにご訪問いただきありがとうございます。
kuniさんからご訪問いただきながらしばらくの間ご訪問できずすみません。今日は言い訳を一つさせて下さい。
私が訪問させていただいているブログ、何人かの方の記事はさらっと読み流すことが出来ない方がいらっしゃいます。kuniさんもそのお一方で、製作に携わる熱意が込められた記事なので、私の心静かに落ちつているときに、じっくりと読ませていただきたいと思い、敢えてご訪問していなかったのです。
時間と心にゆとりのある時にしっかりと拝読させていただきます。
そんなわけで今日もこれにて失礼いたしますが、全ての記事をしっかりと拝読いたしますので、私の失礼をお許し下さい。
by 寂光 (2010-09-19 17:30)
なるほど。木目の美しさをこういう具合に出すものか。
ぎりぎりまでの鉋仕上げなのですね。反射が違いそう。
by 春分 (2010-09-20 17:20)
>ちかさん、植物を相手にする者同士で通じるものがあるんですね!「素材を生かさないと、素材に悪い感じがしてね」ってよく解りますよ!
「なんだかとっても嬉しく感じました」に僕もとっても嬉しくなりました。ありがとう!
>スミッチさん、世の中、技術やデザインをこれ見よがしに表に出すタイプの方が主流ですからね。僕みたいなタイプは圧倒的に少数派。だからいつまでたっても貧乏なのかもしれないんですけど、自分にウソはつけないのですよね、、、。
>chibirohさん、お仕事大変なようでしたので、お気持ち伝っていますよ。、また来てくださっただけで、十分です!勤められてる方は自分の意思とは関係なく、移動やら、システムの変更やらで突然大変になることもあるのでしょう?やっとちょっと落ち着きましたか?時間があったらまた、からんで下さいね~。
>寂光さん、言い訳だなんて、、、これは大変な褒め言葉です!あやや、、、僕はそこまでじっくり寂光さんの記事を読めていたかと言うと自信がないです。ちょっと恥ずかしくなりました。事情はちゃんと理解しました。寂光さんのアイコンがないときは「そういうこと」と理解しますので、どうぞ気になさらずに、ご自分のペースで読んで下さい。わざわざありがとうございました!
>春分さん、そうですね、最終的にはペーパーをかけるから鉋の仕上げはいいかげんでもいいというわけではないのです。やっぱり平面度が違えば、反射もやっぱり違いますしね。いつでもベストをつくせるわけではないけれど、なるべくはそこに近い過程を通過して作り上げたものはやっぱり違うと思うのです。
by kuni (2010-09-20 19:19)
そういえば「貴文」印 娘がみて「きぶん?」ってきいてた...
紀文?と間違えてる?( 笑
by sodep (2010-09-20 20:03)
1本の器から取った材だからこその木目の組み合わせの妙ですね
またその木目を生かす技術
すばらしいですね
ところで大工さんがおっしゃった他の継ぎ手ってなんなのでしょうか
隠し蟻継で一見留めで外に継ぎ手を見せないとかさりげなくて良いと思うのですが、それだと強度が出ないのでしょうか
・・・等と勝手なことを書いているわたしです
失礼しました
by ケンゾー (2014-09-20 05:14)
>ケンゾーさん、他の組み手は例えば「ねじれ組」とか蟻の形をアレンジするとかいうことですわ。でも20万でそんなことをしたら完全に赤字ですからもっと予算がある時ではないと出来ませんよね。
by kuni (2014-09-21 10:59)